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7.0 大切なふたり ページ2

朝が来る

閉じていた目を薄っすら開けると、光が差し込んできた

眩しいなって思いながら、もう1回目を閉じる

だってまだ眠たいし

でも、それはできなかった

なぜなら、このベッドの上には、私を挟んで、ブラックとザマスが寝ているからだ



ザ「こら、なまえ起きろ」

ブ「まてザマス。これはあれだ、なまえからのお誘いだ」

『んなわけあるかい!』

ザ「な、なんだと!?」

『鼻から何か出てるよ!ザマス!』



何だこれ

朝っぱらから訳の分からん言い合いで煩いが、いつも通りの光景である

そのおかげで眠たいのに起きなきゃならん、私の身になれよお前ら!

そう怒ってみるけど、2人には効果がない

だって、私が怒り終わると同時に、よしよしと言いながら頭を撫でてくるからだ

反論しても状況は変わらないだろうし、私は諦めて天井をポケーっと見上げる

しばらくそのままでいると、ブラックは朝食を作ると言って部屋を出て行った

狭かったベッドが少し広くなる

ザマスと2人きりになった私は、彼の髪の毛を触った



『界王神ってさ、モヒカンが流行ってるの?』

ザ「そうなのか?」

『だってさ、ゴワス様とか、うちの界王神もモヒカンだし』



ザマスは少し考える素振りをした後、私よくわからんと言った

わかんないかー、と思いながらちょっとむすっとしていると、ザマスは優しく私を抱きしめた

急だったから少しびっくりしたけど、別に嫌じゃないので抵抗とかはしない

抱き締められると、必然的に顔が彼の胸元に近づくためか、ザマスの匂いがする

ああ、落ち着く

私が幸せそうな顔でもしてたのか、ザマスは不思議な顔をしていた



『ザマスの匂いってさ、落ち着くよね』

ザ「匂いか?自分ではよくわからんのだが」



自分じゃ自分の匂いってよく分かんないしね

そう思いながら、更に顔をザマスの胸元に埋める

そのまま顔をぐりぐりやってみると、くすぐったかったのか、ザマスは笑っていた

ひとしきり笑うと、ザマスは少し背を丸めて、私の頭に顔を近づける



ザ「お前もいい匂いがするな」

『ほんと?』

ザ「ああ、お日様の匂いってやつだろう」



なんかそう言われると嬉しいな

しばらく抱き合った後、ブラックが部屋に入って来る

私たちを見た彼は、嫉妬でもしたのか、頬を膨らませながら部屋を出て行ってしまった

私とザマスは少しの間ポカーンとしていたが、食事が出来たんだなと察し、部屋を出る


手を握りながら

7.1→←6.9



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匿名希望 - 続きが気になります (3月31日 23時) (レス) @page38 id: a169a42957 (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - めっちゃ続き気になる〜♡頑張ってください! (10月30日 14時) (レス) @page38 id: 7c3ba8c0b7 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする!!続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃくちゃきゅんきゅんする!!続き欲しいです (7月2日 19時) (レス) @page38 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - おはようございます、 コメント失礼します、続きがになります。 (2022年12月2日 8時) (レス) @page38 id: 4f358e8e67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐーちゃん | 作成日時:2017年3月18日 2時

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