【◇A】青心寮在住の引きこもり。【逆ハー】 (ページ45)

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BALL44 ページ45

ぽんぽん…と背中をさすられて、涙が止まらない。

褒めるのは弟より下手くそだが、こういう慰めはお兄ちゃんの方が上手い。

黙ってそばにいてくれるだけでいい。
余計な事は一切言わず、ただ黙って隣に居て、一緒に悲しんでくれる。

それが今は、何よりも嬉しい。

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段々と気持ちも少し落ち着いてきて、恥ずかしくなってきた。

よくよく考えたら、高校生の付き合ってない男女が抱き合うなんてちょっと破廉恥だ。

｢も、もう大丈夫です…落ち着きました…｣と小湊から離れようとするが、一向に離してくれる気配は無い。

｢あの、小湊せんぱーい…離してくださーい…。｣

亮｢もうちょっと待っててみてよ。面白いから。｣

｢面白い…？って何が…｣

ｶﾞﾁｬｯ…

御｢鈴井…さっきはごめっ…｣

沢｢今なら俺の胸もつきます…よ…？｣

倉｢？なんでお前ら止まっ…｣

春｢……？………？！｣

｢………小湊先輩…ハメましたね。｣

亮｢俺の胸貸りた代償。｣

あわわっ…と顔を赤くして慌てふためいている沢村と春市。
白目を向いて倒れそうになっている倉持。
いつにも増して驚いた顔をしている御幸。

完全に亮介にハメられた。

こんなところ見られたら、誰だってラブストーリーに発展したと思っても間違いない。

いつにも増してニコニコ笑っているように見える亮介。
手は一向に腰から離れてくれない。

沢｢A先輩っ…お兄さんと付き合ってたんですかぁぁぁ？！！｣

沢村の大声に殺意がわいた瞬間であった。

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