カルデアのケンカップル(仮)【天草四郎】

マスターちゃんは嫌われたい！？2 ページ31

Youside




相手との信頼関係を築くにはそれ相応の時間が必要になる


しかし、それをぶっ壊すのは一瞬でできる


信頼関係を壊すことが出来れば嫌われるのは容易い



無論、それを望むものも望まないものも居る



しかし、どんな理由があれど俺はそれを望んだ者だ



本心では嫌だと思おうと、相手の為にと自分自身を押え、本心を隠して嫌われるために行動した



それは紛れもない事実だ



だから今もこうやって出血を止めることも出来ず、傍らの木に登って雨を防ぎながら寒さに耐えているのだ



こうなったのはホンの一時間前の出来事が原因だ





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天｢マスター。花咲さんに手を出すのをやめてください」


部屋に入ってそういった四郎に



悪人を演じてたのにも関わらず



｢何も知らないくせに」



そう言ってダ・ヴィンチちゃんの用意してくれていたウッドハウスから飛び出してきたのだ



四郎に追いかけられていた為靴も履く暇がなかった



お陰で雨の中服も足もドロドロ


さっき尖った今に気付かず脹脛の辺りに深い傷ができた


出血は止まらず、足を動かせない




寝落ちしそうになっていたところにダ・ヴィンチちゃんから通信が来た



ダ『A大丈夫かい？』

｢ダ・ヴィンチちゃん。俺はカルデアを抜けるよ」

ダ『いきなりだね。一体どういう事かな？』

｢俺、四郎しかサーヴァント居ないし、この状態でほかのサーヴァントや職員と関われない。それに、四郎と花咲が話してるの見るの嫌だから」

ダ『本当にいいのかい？』

｢良いわけねぇじゃん‪…本当は嫌だ…けど、そうするのが一番いいから」




そう言って通信を切る


｢…うっ……ｯ…ｸﾞｽﾞｯ……しろぉ………」


訳も分からずただ辛さと悔しさでいっぱいになって泣き出した




それを四郎が見ていたことに気づいていたかった




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