【◇A】青心寮在住の引きこもり、その二。【逆ハー】

BALL48 ページ3

昼休み。
来る先生 先生 全員に驚かれながらも授業を終え、なんとかやりきった。

人だかりから抜け出して、紙パック片手に階段を駆け上がる。

ｶﾞﾁｬｯ…とドアを開けると、一気に春らしい風がAを襲う。

｢んんっ…｣と手で髪を耳にかけながら、｢倉持ー、御幸ー。｣と二人の名前を呼んだ。

だが返事は返ってこない。

｢まだ来てないのかなー…｣なんてひとりでに呟きながら一歩踏み出す。


すると突然、｢おっとっと…先輩っ！｣と背中に誰かがぶつかってきた。

この元気な声は…なんて思いながら ぱっと振り向いて見てみると、予想通り沢村だ。



｢どうしたの沢村…。
そんな無防備な事したら私食べちゃいたくなる〜！！｣

沢｢ちょっ、昨日は大人しかったのに！！｣

｢もうAちゃん回復しましたよーだ。今日のハグっ！｣

沢｢ぐぅるぅじぃい…｣

倉｢そこまでにしてやれや鈴井。｣

御｢本調子じゃね？｣

｢あ、居た。やっと来たな2B。｣

倉｢お前も2Bだかんな。｣

｢…確かに。てかそーゆー事じゃなくてね？ちょっとやって欲しいことがあって。｣



そう言うと、沢村から離れたAは 二人の手を引いて床に座らせる。

あぐらをかいて、沢村含めた3人にこそこそ…とその事を告げた。









御｢…お前マジで正気？｣


｢そこそこ正気。｣


倉｢考える事が 完全に頭のネジ1個飛んでんだろ。｣


｢仕方ないじゃん。絶対やってくるもん。｣




迷惑をかけるが、野球部には協力してもらわなければ。


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