私、四葉です【刀剣乱舞】

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長谷部が出ていくと二人は沈黙した






「……なんで、あんたあの時出てきたわけ？」



安定が迷惑そうにAに聞いた


安定が言いたいのは、さっきの長谷部と戦っていた時のことだろうか。




「……安定が危なそうだったから？」


遠慮気味に答える




「余計なお節介なんだけど！長谷部さんは、僕一人でなんとかなってたのに！！」


安定はそう言って怒鳴った


けれど、それは怒りよりも悲しみの方が多いような声で。





私の嫌いな怒鳴り声ではなかった






「あんたって本当に馬鹿……



あんたの事、守ろうとしてんのに



守られてるあんたが出てきたら意味ないじゃん」



顔を上げた安定は何故か目元に涙を溜めていた



四葉はそれを見て、何に泣いているのかは正確には分からない。


でも、安定はちゃんと守ろうとしてくれていたんだと思った




「……安定はいつも守ってくれてるよ



私を今は殺そうとしないし


ご飯だって無理して持ってきてくれる


私の話し相手にもなってくれてる





私がここから出たいと思わないのも


もしかしたら、安定がいるからかもね」





「……なにそれ、」


微笑んで私に言う安定







「安定が守ってくれてるから



私は今、ここが一番居心地がいい」






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