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「……みんなとケンカしちゃった」
閑散とした病室
窓から夕日が差している
「頭、冷やさないとね」
笑顔で問いかけるが雪村はまだ、目覚めない
「……A、僕は恨んでない。
一度でもAを恨んだことなんて無かった。
あの頃からAの事、好きだったからかな？
Aが悪いなんて思った事なかったよ。
本当、人間って不平等だよね」
ベットの下にAの鞄が置いてあった
興味本位で持ち上げて、中を開く
鞄は砂浜の砂にまみれてザラザラしていた
中は携帯ばかりで少し資料が入っているだけだった
どうしてかそんなことに安心した
そして、すぐ、そんな自分を認識して恥ずかしくなる
「……僕、本当、変だよね
今、Aが何か隠してるんじゃないかって思ったんだ。
勝手に鞄あけてさ、そんな事、確認して、安心して、Aへの好きを満たしてる
ねぇ、A、
僕、Aの隙を探してる
Aの心の奥の奥の一番底の所
豪炎寺くんよりも深いところを。
僕はきっと、Aの一番になりたいんだよ。」
そんな際どい話をしても雪村は起きていない
雪村は呼吸をするだけだ
吹雪は立ち上がり雪村の上に馬乗りする
「……ねぇ、A。
豪炎寺くんとどういう関係だったの？
ただの友達？同級生？クラスメイト？
恋人……っ、じゃないよね？」
雪村の腹部に乗る吹雪は瞳に涙を溜めている
「……手、繋いだの？
抱きしめあったの？キスした？
それ以上…………は？」
雪村の首に手が伸びていく
首を手で掴む
「……してないよね？」
風が強く吹いてカーテンが視界を遮った
吹雪は咄嗟に雪村の首から手を離した
吹雪は自分の手を見て
涙を流して、病室を走って去って行った
雪村の病室には紅葉し始めている紅葉が散らばっていた
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大根パンダ(プロフ) - コメントありがとうございます( ´∀｀)そう言ってもらえるととても嬉しいです。 (2017年11月13日 19時) (
レス) id: 06d2c17dac (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - とてもリアルで主人公の気持ちがより深くわかる部分がたくさんあって凄いです！これからも頑張ってください！ (2017年11月13日 18時) (レス) id: 620d484add (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - 更新日は土曜と日曜です。区切りたい所が二つ以上ある場合は平日も更新します。そこは少し不定期になるのでご迷惑をおかけしますm(_ _)m (2017年11月13日 8時) (レス) id: 06d2c17dac (このIDを非表示/違反報告)
Maya(プロフ) - 更新日を教えてください (2017年11月12日 23時) (レス) id: cddc9cba1e (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - 的確なお言葉身にしみます( ；∀；)わざわざコメントを下さってありがとうございます。これからも精進していきたいと思います。 (2017年11月11日 9時) (レス) id: 06d2c17dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大根パンダ | 作成日時：2017年10月22日 15時
