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豪炎寺side
「で、どこから付いてきたの？」
そうAに聞かれて
何故だろうと自分で考えた
「お前が何か抱えて森に入っていったから気になっただけだ」
「……そっか」
自分の言ったことに嘘はないが、何故か本当でもないような気がした
ぼーっとAがこちらを見てくる
「……？A、大丈夫か？」
と心配に思った
Aがぼーっとするなど風邪か何かかと思った
………いや、よく考えると中学の時もよくあったな
じゃあ、なんだろうかと思っていると
いきなり、Aが抱きついてきた
思わず身体が硬くなった
久々の感覚に落ち着かない気分になる
「……どうした？」
「別に」
「……そうか」
まともな言葉が浮かんでこない
しかし、突然Aが身体を離した
「……バイバイ」
雪村は何か漠然とした本能からそうしているように
一枚足りない瞳でそう言った
「？A？」
問いかけるとAが半歩後ろに退く
心配になり、Aに近づこうとするが
Aは後ろに下がる
その時、Aの瞳に青い色が反射していた
「……そうか、」
Aが何故か呟いた
その瞳には何も映っていない
段々と虚になっていく
オレはそれに恐怖を覚えて
咄嗟にAを抱きしめた
Aの体温がジワリと伝わってくる
「……なんでそんなに悲しそうなの？」
Aは会った時のような調子に戻っていた
心底、その声に安心感を覚えた
「お前が、危なっかしいからだ」
トン
そう言うとAが離れていった
オレの腕はさっきまでの温もりが冷めていく感覚に痛みを感じる
こんなにも暑いのに、可笑しい
「……豪炎寺くんは変わらないね」
Aはオレに背を向けた
オレが肩を掴もうとすると
はたかれた
「バイバイ…」
Aの顔は俯いていて
また、見えなかった
.
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大根パンダ(プロフ) - コメントありがとうございます( ´∀｀)そう言ってもらえるととても嬉しいです。 (2017年11月13日 19時) (
レス) id: 06d2c17dac (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - とてもリアルで主人公の気持ちがより深くわかる部分がたくさんあって凄いです！これからも頑張ってください！ (2017年11月13日 18時) (レス) id: 620d484add (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - 更新日は土曜と日曜です。区切りたい所が二つ以上ある場合は平日も更新します。そこは少し不定期になるのでご迷惑をおかけしますm(_ _)m (2017年11月13日 8時) (レス) id: 06d2c17dac (このIDを非表示/違反報告)
Maya(プロフ) - 更新日を教えてください (2017年11月12日 23時) (レス) id: cddc9cba1e (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - 的確なお言葉身にしみます( ；∀；)わざわざコメントを下さってありがとうございます。これからも精進していきたいと思います。 (2017年11月11日 9時) (レス) id: 06d2c17dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大根パンダ | 作成日時：2017年10月22日 15時
