11 ページ12
.
「じゃあ、オレ、用事あるから」
「えー、どこいくの？」
いつものように玄関ホールを目指していると
途中で心操の気配が背後から消えた
菓子パンを齧る口を止め
振り返ると階段を上ろうとしていた
「ヴィランと遭った奴らがどんな奴なのか見てくる」
「ああ！１ーＡ！」
ヒーロー科になんてなんの興味もないが
このまま一人で帰っても退屈だ
「ひふー(いくー)」
菓子パンを口に詰め込み
心操の後ろに付いていく
１ーＡの教室の前には人集りが出来ていた
ヒーロー科の生徒の姿は人混みの奥
心操のようにヒーロー科を見にきた生徒だろう
その中を躊躇なく分け入っていく心操
心操の後ろに菓子パン片手に付いていく
「敵情視察だろ、雑魚」
教室の中からドスのきいた少年の声がする
「そんなことしたって意味ねーから
どけ、モブ共」
「知らない人のこと取り敢えずモブっていうのやめなよ！」
煽られてもAは何も感じない
だが、心操はやっぱり違うらしい
「うわさのＡ組」
心操が前で急に話し出した
「どんなもんかと見に来たが、
………随分と偉そうだな
ヒーロー科に在籍する奴は全員こうなのかい？」
心操の背後からチラチラと教室を覗き見る
「ああ？」
「こういうの見ちゃうと幻滅するなー」
心操は饒舌に口の悪い少年の前で語っていた
Aは教室の奥を見て、目を見開く
そして、気配を殺して対象物に近づく
「ねえ、ねえ、これって期間限定バージョンの"裂けるキノコ"だよね」
机の下からひょっこり現れると
大袈裟に持ち主は飛び跳ねた
「うお！お前、いつから……」
赤い髪の少年だった
「一個下さいな」
「お、おう………
て！つーか、お前誰だよ！？」
少年は心優しくも分け与えてくれた
それも、三つも………っっ！！
「太っ腹だね！
私、Ｃ組の二ノ宮 A
よろしくね」
Aは早速、キノコを裂く←
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねかあ(プロフ) - なんかすみません 完結まで頑張ってください! (10月8日 13時) (
レス) id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - ねかあさん» あ(ﾟωﾟ)６話のやつですね。ありがとうございます、修正しますね。 (10月7日 18時) (レス) @page7 id: 745702dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - 加害者ではなく被害者ではないですか?面白い作品ありがとうございます (10月7日 17時) (レス) @page3 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
大根パンダ(プロフ) - 満月雪兎さん» お久しぶりです、満月雪兎さん(*´∀｀*)新作頑張ります！ (2019年4月19日 6時) (レス) id: 15321dbbab (このIDを非表示/違反報告)
満月雪兎(プロフ) - 新作品を作られたと知って飛んで参りました！次の更新を楽しみにしてます！ (2019年4月18日 20時) (レス) id: 911379cf70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：大根パンダ | 作成日時：2019年4月18日 18時
