恋人の恋人【ハイキュー】

解答３８ ＩＨ予選 ページ39

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ＩＨ予選、烏野は負けた





孝支にはＩＨの日程は聞いていなかった








最近、疎遠なのだ




だから、彼は私がここに来ているのを知らない







また、帽子を深く被って




準々決勝を見る








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「お疲れ」




敗色濃厚な伊達工の男バレ近付く




その一人の頰に冷たいジュースを当てた








「……っ、なんだ、お前来てたのか」





目尻が赤くなった要が私に言った








「……」





何か慰めの言葉をかけたいのに




他人を逆撫でするような言葉しか思い浮かばず






黙っていた









「お前、本当、ミルクティー好きだなっ」





「……うん」





しばらくしていると要の後輩の人が




私の後ろに立った








「ああ、青根か




もう、ミーティングの時間か？」






その巨体は頷いた




要はジャージを持って「じゃあな」と言った









要の背中が遠ざかっていく









「…………」





手に持っていたジュースは彼の鞄の近くに置いた





その行動に虚しさが込み上げてくる









恋人って一体何だろう









「______ふ」





他人のことを弄んでいるくせに





自己を認めさせたいと思うのはあまりに傲慢








そんな自分が大嫌いだ







「……もとから、何もないんだから」







周りがそう言うから、




付き合っている事になっているが








実際には要も私も告白はしていない






面倒だから、そうしようかという単純な同意で始まっただけだった









「……もう、一年も終わりか」






早く死神が現れてくれないだろうか





携帯を取り出してメッセージをうつ









藤本 A別れよう









「恋愛は向いてない…………」







送った後に携帯をポケットに入れる








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