恋人の恋人【ハイキュー】

解答１５ 嘘つき ページ16

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暗くなった学校の校門前に立っている







「A！」




孝支が走ってこちらに向かってくる




読んでいた本を閉じてカバンに入れる









「悪い、遅くなって」





「別にいいよ」





バスに揺られて家に着く









「孝支、今日、ご飯食べていく？」





「今日はもう、夜も遅いし、オレも汗臭いからやめとくべ」





自分の着ているジャージをにおう孝支









「……そう、じゃあね、孝支」




手を振って孝支を見送ろうとする









「A、今度、部活がオフの日に家に遊びに行っていいか？」




少し緊張したような面持ちで言う孝支









「……いやっ！別に嫌なら良いんだっ！Aの親がいるなら行けないしな……」





必死そうな孝支を見ていると




何故か心が穏やかになる









「日にち決まったら連絡して」





孝支に笑顔を向けると




孝支も笑って返してくれる









「……A」




孝支が照れたような顔をして私に近づいてくる





私の手を掴んでゆっくりと








孝支の手は大きい、男の手







「……っ」




唇が軽く触れ合う









それを幸せに感じられない私は




やっぱり、嘘つきか、と思う









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