私、四葉です 伍【刀剣乱舞】

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「なんだ、蛍丸か」



気が抜けて息を吐く






「？………あ、今、ん！？」



蛍丸から危険ワードを感知し



瞬間的に口を塞いで、中に連れ込む







そして、薄暗い畳の下に隠れる





「んん！！」



「……しっ」




もがく蛍丸にそう言うと



余計、暴れてくる









たったった






「お願い、静かにして」



もう一度言うと、蛍丸は静かになった









「……あれ〜？さっきよばれたきがしたんですけど？」




部屋に入ってきたのは今剣だった



畳の上で歩いて通っている





嫌な汗が流れる







「……きのせいでしょうか」



「今剣、いた？」



小夜ちゃんが今剣に声を掛けた






「いいえ、すばしっこいだけじゃなくて"わるぢえ"もはたらくようです！」



「……そっか」




悪知恵とは人聞きの悪い言い方だ




二人は駄弁りながら部屋を出ていった









「……はあ、蛍丸ありがとう」





検非違使の力を使って蛍丸を抱っこして



外に出す





二人で入るとあの穴も何気に狭い





酸素なくなるんじゃないだろうかと



心配してしまった






「……大丈夫」



あからさまに目が逸れていく



蛍丸の顔が耳まで真っ赤になっている








「子供には刺激が強すぎた？」




蛍丸の方が年上だけど





「ち、違う！！」



大声で否定した蛍丸



私はまた、蛍丸の口を手で塞ぐ







「蛍丸、お願いだから鎮まって………




揶揄った私が悪かったから」




見つかったら即死刑なんだから




手を離すと蛍丸は恥ずかしそうに下を向いた








(可愛い生き物だな)






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