私、四葉です 伍【刀剣乱舞】

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ゴシゴシ



タオルで髪を拭かれる




「……もう、良いよ」



「風邪引くよ」



「……はいはい」




髪が一房だけ私の顔の近くに流れてきた



伸びてしまった髪を触りながら髪切ろうかなと考える



沈黙が続いていたが苦ではなかった







しかし、深夜とあって退屈が眠気を誘う



欠伸をして目を擦る




「……眠いの？」



「まあね、戻ろうかな」



立ち上がり部屋を出ようとした時



腕を引かれ眠気で力が入らずそのまま倒れた






倒れた先は燭台切の胸の中だった






「……君が傀儡なら良かった」



「……そう」



眠いので適当な返事をする



燭台切の平熱が高いのか、


丁度いい暖かさで眠くなる


ゆっくりとした心拍音が子守唄がわりに聞こえてくる





「君が人間でないならこんなに苦しくなかったんだろうね」



睡魔の仕業で、瞼が重くなっていく



いや、燭台切のゆっくりとした声も私の眠りを促してくる







「……憎いのに、愛おしいと思ってしまう」



猫のように頰を擦り寄せてくる


ふとすると夢の世界に飛んでいる







しかし、それを何回か繰り返すうちに夢に飛ぶ時間が増えていく





睡魔に勝てないので諦めて



私は燭台切の胸の中で眠りにつく





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