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「大毅も座って?立ってると疲れない?遠慮しないで、座って!」






美人で明るく、俺なんかにも優しくしてくれる。
A様のそんな所が惚れた理由でもある。








「ありがとうございます。」








A様の向かえのソファーに座る。








「あーあ、もう少しで結婚式かぁ、」







もう大毅に会えなくなっちゃうのか。なんて寂しそうにしてくれるA様。








元々A様がご結婚なさるまで執事をするという、契約だったため、俺は今日限りで解雇という形になる。








「ふぅ、大毅?大毅は幸せになってね、、?私の初恋の人なんだから、、」








そう言ってジャスミン茶を飲んだA様。何故か悲しげな表情をしていた。驚いた顔を隠せずにいるとA様は少し微笑んだ。








「っそ、それって、、。自惚れでもいいですか。」








「、っ。あほっ、」









顔を真っ赤にさせたA様。








そんな姿が可愛すぎて、愛おしすぎて思わず抱きしめた。






見つめあってキスをする。







どちらからともなく絡まる舌。








A様の少し厚めの唇はあたたかく、俺の全部持ってかれてしまう程に魅力的であった。





「ハァ、ハァ、、」





「ハァ、ハァ、ハァ、」




やっと離れた俺らは銀の糸で繋がっていた。









照れたように二人で笑っていればもうそれは跡形もなく消えていてた。







儚く寂しい気持ちは見えなかった事にして俺らはしばらくの間抱き合って笑っていた。

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作者名:ひぃなる。 | 作成日時:2019年6月22日 16時

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