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「・・・。」
『・・・。』
・・・こんな感じで二人とも黙って俺の部屋に向かっているんだけど…さすがに何か話そうかな？
『立花く』
「小野くん。」
『な、なに？』
びっくりしたぁ、いきなり話しかけてきたよ。
「あぁ、驚かせちゃったね。」
『ううん、大丈夫。で、どうしたの？』
「あ、うん。あのさ……」
すると立花くんは立ち止まり下を向いていた顔が上がり言った。
「小野くんって、好きな人とかいたりした？」
『えっ!?』
意外な言葉が立花くんから出た。
「いきなりこんなこと聞いたりしてごめんね？」
『別に大丈夫。』
「ならいいけど。 で、どう？」
聞いてくる立花くんの目は本気だった。
『……いないよ。』
「い…いないの!? 一度も好きになった相手が!!」
『う、うん。』
「…そっか。」
『うん。 そう言う立花くんはやっぱりいるの？』
そう聞いてみると、少し顔を赤らめて言った。
「い、いるよ。……一応///」
『おぉ!!』
「でも…」
『ん？』
「・・・ここで会った奴…なんだ。」
『っ!?』
ここで会った。…と言うことは、男ということになる。なぜならここは女の人は立入禁止だからだ。
「やっぱり気持ち悪いよね。男を好きになるなんて…」
『っ、そんなこと！！』
「無理に否定しなくていいよ。」
『っ。』
そんなことないのに…。
人は誰しも人を好きになる。たとえ同性でも
好きになってしまう。そりゃ、驚いた。
でもすぐに応援したくなった。あの立花くんが
好きになった人だ！ 絶対いい人に決まってる！
『その人のどこが好きなの？』
「えっ！ど、どうしたのいきなり///」
『その人のどこが気に入ったの？』
「無視？…えっとー、優しいとこ…かな。」
『ほうほう。それでそれで？』
「あいつといると素の自分でいれるんだよ。」
『なるほどなるほど。』
「で、嬉しいって心の底から思うんだ！
って、なに言わせてるの///」
『えー、立花くんが勝手に喋ってるんじゃん♪』
「そうさせてるのが小野くんなの！」
『えぇ、そうなのぉ？』
「演技がわざとらしいよ！」
『はいはいw』
「もう、僕が小野くんなんかにいじられるなんて…」
『なんかってなんだよ！』
「そのままの意味だよ。」
『どういう意味!?』
「だから、そのままだってw」
『わ、笑うなぁ！』
「む、無理ww」
『もう。』
なんか笑われたけど、立花くんが笑ってくれた
からよかった。
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作者名：八雲橙 | 作成日時：2019年2月22日 22時
