僕は君を……"護りたい" (ページ5)

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弐ページ5

ため息を吐いていると、煩い奴が話しかけてきた。

「おい、なにため息なんか出してんだよ、でぃ。」

『なんでもないよ。ｼ閏。』

煩い奴=ｼ閏だ。

「なんでもなくはないだろ～。
また説教くらったのか？今度は何やったんだw」

『だから、なんでもないって…』

「本当か？まぁ、そう言うならいいけどよ。」

『うん。心配してくれてありがとう。』

少し微笑んで言うとｼ閏は顔を赤くした。なぜ？

「お、おぉ/// これからも俺を頼れよな！」

『そうするよ。・・・ｼ閏。』

「な、なんだ？」

『顔、赤いけど熱でもあるの？』

「っ///」

そう言ってｼ閏の頬に手を伸ばした。
うん、熱い。やっぱり熱がある。

『やっぱり熱があるよ。』

「き、気のせいだろ！ほら、こんなに
元気なんだぜ！」

『…本当に大丈夫？』

「おう！心配すんな！」

『ならいいけど。』

ｼ閏を心配しながら話していると、

「ｼ閏く～ん？こ～んな所で何してるの～？」

「『げっ！／え？』」

そこにいたのは

「仕事をサボって小野くんと話してるって、いい度胸してるねぇ、ｼ閏くん？」

立花くんだった。それもなんか凄い怒っているんだけど………
ｼ閏･･･死んだな。

「立花っ！これには事情があってな」

「問答無用だ！！」

「ぎゃああぁあぁ！！！！」

立花くんがｼ閏を殴ってその衝撃でｼ閏が倒れた！
しかも凄い音したけど…あれは痛そぅ。

『・・・安らかに眠れ、ｼ閏。』

「勝手に人を殺すな！！！！」

『あ、生きてた。』

「生きてるわ！てかいってぇ！！おい、
立花ーもう少し加減を」

「仕事をサボったｼ閏くんが悪い。」

「そんなぁ」

『あはは…て言うか仕事中だったの？』

「まあな。仕事中にお前を見つけて驚かそうとしたら、ため息ついてたからさ。どっか痛いのかと思って心配して話しかけたんだよ。」

『へぇー、あれ？でもさっきは、落ち込んでたからって。』

「あーあれ？嘘。」

『嘘！？なんで！』

「う～ん・・・なんとなく。」

『あ、はーい。』

ｼ閏と話していると立花くんが口を開いた。

「話は終わったかな、二人とも？」

『あ、うん。』

「そう。じゃあ僕は小野くんを部屋まで送るから、ｼ閏くんは仕事をちゃんとするように。」

「わ、わかってるよ。」

『あはは、じゃあねｼ閏。』

「おう。」

ｼ閏は仕事の続きをしに行った。いや、正確には戻っただな。
そして俺は立花くんと自室に向うことになった。