捌 ページ25
「え、それホント?」
「はい。」
・・・
こんな身近にあいつの知り合いがいるなんて。
「えっとー神谷さん?」
「あぁ、ごめん。その皆っていうのは?」
「その店で働いてる人の中に小野くんを合わせて
3人いるんですよ。」
「へ、へぇー」
「いやぁーまさか、皆が僕たちの敵に
なるなんてなぁー」
いや、軽い!普通
「皆が敵、か…どうしよう…」
みたいな感じになるのに!
「えっと、菅沼君。」
「はい?」
「君の友達が敵になるんだよ?」
「はい。」
「嫌じゃないの?」
「あぁ、敵だとしても大丈夫ですよ。」
「どういうこと?」
「だって、小野くん達は全然あの店に反抗して
ますから。」
? ? ? ?
ますます分からん。
「ん?」
「えっと、小野くんの他に立花君とシ閏君って
いう人がいてですね。小野くんと立花君はあまり
店には出ないんです。で、シ閏君は店の裏仕事を
しているので、あまり店とは関係ないんですよ。」
「へ、へぇー」
・・・いきなりスゴい事実を言ってきたなぁ…
まぁ、菅沼君が小野くんの知り合いっていうことが知れて良かった…?
「実は僕、小野くんの知り合いなんだ。」
「えっ!そうなんですか!?」
「う、うん。」
「まさか、そんな…あぁ、明日台風が来るのか…」
台風?というかそんな驚くこと?
「菅沼君。それってどういうこと?」
「あぁ、実は小野くんってちょっと人間不信なんですよ。だから僕ら以外の人とはあまり関わらないんですよ。」
人間、不信?別に全然見えなかったけどなぁ…
「そうだったんだ。…でもそう思わなかったよ?むしろ友達とか多くてすぐに人気者になれる人だと思ったよ。」
「え……そんな感じは僕らにしか見せないのに…」
・・・どうやら小野くんは辛い過去を持っているようだな…
「菅沼君。もし、もしよければなんだけど、その…」
「はい?」
「小野くんの過去の事、教えてくれない?」
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作者名:八雲橙 | 作成日時:2019年2月22日 22時