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「え、それホント?」

「はい。」


・・・
こんな身近にあいつの知り合いがいるなんて。


「えっとー神谷さん?」

「あぁ、ごめん。その皆っていうのは?」

「その店で働いてる人の中に小野くんを合わせて
3人いるんですよ。」

「へ、へぇー」

「いやぁーまさか、皆が僕たちの敵に
なるなんてなぁー」



いや、軽い!普通
「皆が敵、か…どうしよう…」
みたいな感じになるのに!

「えっと、菅沼君。」

「はい?」

「君の友達が敵になるんだよ?」

「はい。」

「嫌じゃないの?」

「あぁ、敵だとしても大丈夫ですよ。」

「どういうこと?」

「だって、小野くん達は全然あの店に反抗して
ますから。」


? ? ? ?
ますます分からん。


「ん?」


「えっと、小野くんの他に立花君とシ閏君って
いう人がいてですね。小野くんと立花君はあまり
店には出ないんです。で、シ閏君は店の裏仕事を
しているので、あまり店とは関係ないんですよ。」


「へ、へぇー」


・・・いきなりスゴい事実を言ってきたなぁ…
まぁ、菅沼君が小野くんの知り合いっていうことが知れて良かった…?


「実は僕、小野くんの知り合いなんだ。」

「えっ!そうなんですか!?」

「う、うん。」

「まさか、そんな…あぁ、明日台風が来るのか…」


台風?というかそんな驚くこと?

「菅沼君。それってどういうこと?」

「あぁ、実は小野くんってちょっと人間不信なんですよ。だから僕ら以外の人とはあまり関わらないんですよ。」


人間、不信?別に全然見えなかったけどなぁ…

「そうだったんだ。…でもそう思わなかったよ?むしろ友達とか多くてすぐに人気者になれる人だと思ったよ。」

「え……そんな感じは僕らにしか見せないのに…」

・・・どうやら小野くんは辛い過去を持っているようだな…


「菅沼君。もし、もしよければなんだけど、その…」

「はい?」




「小野くんの過去の事、教えてくれない?」

玖→←漆



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作者名:八雲橙 | 作成日時:2019年2月22日 22時

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