僕は君を……"護りたい" (ページ22)

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伍ページ22

それから息を整えながら質問してみる。
と言っても理由は想像つくけど。

「はぁ…はぁ…ふう。いきなりどうしたの？」

どうせあの3人組のことだろ。

『あ、いや。なんか変な人がこっちをみていた
ような気がしたので。』

ほら

「まじで！？僕全然気付かなかったよ！」

ま、気付いてたけど・・・というかこれから
どうしよう。変にこいつと行動すると、めんどく
なるのはわかった。と言うことは…

「とにかく、まだそいつらがいたらまずいから
もう少しここにいようか。」

『そうですね。』

しばらくここにいること、だな。
出るまでこいつと話でもしておくか。

「それまで暇だな。そうだ！今度会うとき
僕の家来る？」

『えっ！いいんですか！？』

「勿論だよ！そしたらにゃーさんにも
あえるよ！」

『やったぁ！』

「そんなに嬉しかった？子供みたいだよ？」

『子供じゃないです！』

「そう？こんなに小さいのに？」

『うっ……小さい、けども…』

「・・・。」

『ん？神谷さん？』

こいつ、無意識なのか？いや、必然的にこういう
状態になってしまうな。僕と身長差があるから
こいつが上目使いで僕を見る状態になってしまう
・・・。

『あの神谷さ』

「小野くんってさ。」

『あ、はい？』

あ、被った、まぁいいや。

「周りから可愛いって言われない？」

・
・
・

『え？・・・い、言われたことなんて
ありませんよ！』

「そう？背も低いし顔も良いし愛想もいいし相手のことを思って話してくれる優しい心を持っていて…」

『ちょちょちょ！ちょっとまってください！！』

「どうしたの？」

『いやいきなりどうしたんですか？！』

確かにそうだ。僕は何を言ってるんだ？

「あぁ、思ったことを口に出しただけだよ。」

『な、なにおもってるんですか！！』

「いやー、なんでだろうね。」

『もう、っていつの間にか日も落ちてきましたし帰りましょうか。』

「そうだね。じゃあ今度いつ会う？
僕はいつでもいいよ。」

『それじゃあ、次の木曜日で。』

「分かった。さっきの変な人には気をつけて
帰るんだよ？」

『分かってます！！』

「ははっ、じゃあまたね。」

『はい。』

小野くんと別れた後、僕は組織へと帰った。
次の木曜日、か。確か僕の家にくるんだっな。
そうだ、木曜日を確実休みにしてもらえるように
甲斐田さんにお願いしに行こ。

そのあと無事に許可をもらった。いつも休み
なんて取らなかったから珍しいって甲斐田さん
思ってそうだな。
なんて思いながら一日を終えた。