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その姿を見て、あんまり飲み過ぎるな〜、と俺のことを心配してくれる言葉に感動したのはほんの一瞬。俺にはお前を部屋まで運べないぞ、と続けたテイリヒョンは 泥酔した俺を背負う自分の心配をしていただけだった。
あーひどい。俺、こんなかわいいマンネなのに。
ま、そんなのは今に始まったことではないけどさ。
阻止したところで俺が報われるわけではないと分かっていても、ヌナとジェヒョニヒョンがすんなり上手くいくのは面白くなくて。八つ当たりでもしなきゃ とてもやってられない。
HC「……いくらあのふたりが本当に付き合い始めたからといって、俺たちの前であんまりいちゃこらするようだったら絶対に許さない」
TI「えー？そんなにしないと思うし、さすがに気を遣って外泊でもしてくれるでしょ」
HC「……ちょっと待って、外泊？え、外泊？そんなの逆に生々しくて嫌なんだけど？！」
TI「じゃあ宿舎でしろって？」
HC「いやそれは論外だけど！でも外泊も…… だって、次の日とかに帰って来たところに出くわしたとしてさ、ちょっと気まずくて頬でも染められたりしてみなよ！？
ヌナの方はまだ良いよ、冗談めかして誤魔化せるだろうし。でも俺にはあのヒョンをからかえないよ……」
ジェヒョニヒョンのあの おとなげなくも有無を言わせない感じ、ヌナのことになるとさらに悪化するのに。想像しただけでチビりそうだと震える俺に、テイリヒョンは今日いちばんの冷たい視線で、
TI「うん、それ、外泊回数ぶっちぎりナンバーワンのお前に対して メンバー全員が感じてることだからね」
兄達の気持ちがやっと分かったか？
なんて。冗談でもなんでもない、本気の痺れるお叱りを受けてしまう。
HC「ヤー…… テイラ〜、それを言っちゃあおしまいよ……」
TI「お、珍しく動揺してる」
HC「いやいや、違いますよ？違います。俺はね、最近 将来の為に郊外に小さなスタジオを構えましてですね、そこで作業を、している訳じゃないですか」
TI「うん、そうだね。……で？何が違うんだ？ 別に俺、そこに女の子を連れ込んでるんだろ、なんて まだ言ってないけど？」
HC「……おりょ？もしかして墓穴掘った？」
TI「動揺しすぎなんだよ。罪悪感を抱くような行動をとってる証拠だぞ」
HC「うむ。否めない。まあ、強がっていても、俺も真っ当な人間だからね…… 罪悪感とは切っても切り離せない関係と言いますか……」
TI「真っ当に生きてくれればそれで良いはずなんだけどなあ」
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作者名：ゆゆ
| 作者ホームページ：http://twitter.com/mochimomoekubo
作成日時：2021年9月23日 1時
