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JH「……その言葉を聞けて、なんだか俺が泣きそうだな」
ジェヒョンはそう言って、本当に幸せそうに微笑む。
JH「俺達メンバーが、Aと一緒に活動できることを どれだけ幸せに、誇りに思っているか…… 何度伝えたって、いつも浮かない表情で返されてさ」
『あら、気付いてた？』
JH「そりゃあね。……だけどそれも仕方ないと思ってた。NCTは、Aにばかり辛い思いをさせてきたから」
彼の言うとおり、誰に何を言われても拭いきれない心苦しさが、私にはいつもあった。
ジェヒョンは優しいから、NCTが私に辛い思いをさせたなんて言ってくれるけど。実際には、私さえいなければ出会わなかったような問題にたくさん引き合わせて、グループを振り回してしまったとしか言い様がない。
思えば、全員にとって大切な瞬間だったデビューの時も、音楽やメンバーに対する評判を差し置いて、世間は「紅一点グループ」という話題で持ちきりだったし。
今でもやっぱり、実力のある皆が自分のせいでイロモノ扱いされていることに、罪悪感を感じている。
JH「それでも、ここがAの居場所だって感じてくれるなら…… 俺達の存在が、Aにとって少しでも支えになれてるなら。良い時間ばかりじゃなかったとしても、NCTとして一緒にやって来たことにはちゃんと意味があったんだって、やっと思えるよ」
ここまで、長かったね。
大きな両手で私の頭を包み込み、確かめるように頬をなぞってくれるジェヒョンの親指が温かくて。結局私は、涙を我慢できなくて。
たまに子どもっぽくなるイタズラ好きな彼は、そんな私をずいぶんと嬉しそうに見つめる。
JH「あれ？俺じゃなくてAが泣いたね？」
『もう〜、せっかく久しぶりに会えたから、今日は泣きたくなかったのに』
JH「そんなかわいいこと思ってたの？大丈夫、泣いてたってAはかわいいから」
『そういう問題じゃないの！ふたりでいる時は、良い思い出ばかりにしたいじゃない……』
さっき泣くの我慢した私の気持ちを返せよ、なんて思って悪態をつきながら目元を擦ると、もう一度見上げたジェヒョンは先ほどまでの笑顔を失っていた。
『……ジェヒョン？どうかした？』
何かまずいことを言ってしまっただろうか、と不安になって尋ねても、彼はなかなか口を開かなくて。
JH「良い思い出ばかりにしたいのは…… 俺達に残された時間が、もう少ないから？」
ようやくポツリとこぼした言葉が、今度は私の表情を固まらせた。
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ハニ(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！更新ありますか？続き待ってます！ (2月23日 16時) (
レス) @page24 id: e49c92eedc (このIDを非表示/違反報告)
ミン(プロフ) - どうかお話が進んでくれますように、、、🥹 (8月19日 22時) (レス) @page22 id: c328dd6497 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 更新まってます>_<とても大好きなお話なので…！ (5月30日 12時) (レス) id: 512cd5cca9 (このIDを非表示/違反報告)
夏恋(プロフ) - もうお話終わりですか？ (5月8日 18時) (レス) @page24 id: 3a15ac0da8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - akkoroさん» ありがとうございます！カメオ出演回、こんな感じで終わりです〜❣️ ほんの少しの出演でしたが、この経験も、ファンとの出会いも、ヒロインちゃんの中で大きなものとなったのではないかと思います😭 (2022年5月12日 19時) (レス) id: 7f7f71a1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年9月15日 0時
