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ソロの準備をしながら、本当はずっと考えていたことがある。
舞台に立つのは女の私ひとりだけなのに、NCTを名乗ることが許されるのか？
日本人の私が歌うソロは、果たしてK-popと認められるのか？
最近はようやく紅一点グループが世間にも馴染んで来たし、シズニとの距離も近くなって来たけれど…… それは、メンバーの皆と一緒にいる時の話で。ソロともなればまた私の "特異さ" が強調されてしまうから。
「お前はいらない」と拒絶ばかりされていた日々に、後戻りしてしまう気がしていた。まだ今よりも幼かった頃、グループでデビューしたステージの上で 勝手に感じてしまった疎外感を、何度も思い出した。
結局、過去に負った心の傷は、完全に癒えることはないのだ。
どれだけ慣れたつもりでも、忘れたつもりでも、こんな風にたまに痛みを思い出す。新しい挑戦をしようとする私に不安を与える。
だから怖くてたまらなかったのだけれど。
蓋を開けてみれば、そんなのは杞憂だった。
曲の公開前から多くの人が興味を持ち、期待してくれたのは、私がNCTの一員であることも、K-popのアーティストであることも、皆とっくに、受け入れてくれていたからで。
活動期間中の収録だって、私自身の集客への心配とは裏腹に、毎ステージが満員御礼。私ひとりでも たくさんの人が応援に来てくれるという事実だけでこちらは泣きそうだったというのに、初めてのソロで心細かった私を、グループで活動する時と何ら変わらないネオンで、優しく包み込んでくれた。
収録に来てくれるシズニが持つペンライトに貼られた推しを表すシールには、私以外のメンバーの名前が書かれたものも多かった。
マクやヘチャンの名前もあれば、オッパ達の名前もあるし、そして何よりもありがたいことに 何人かジェヒョン推しの子まで私の為に応援に来てくれていて。
『私を目の敵にしたっておかしくないのにね。NCTというグループと音楽を愛してくれるシズニが、その愛に私を含めてくれてるんだって…… ソロデビューしたことで、かえって実感したよ』
ひとりだけど、ひとりじゃない。
シズニが掲げたネオンが私のパワーとなって、恐怖や不安が楽しみに変わって。
シズニが、メンバーがいてくれるから、ソロという挑戦へのプレッシャーを それ以上のパフォーマンスに還元できると、確信した。
『ああ、NCTが、シズニのいるところが 私の居場所なんだって。そう、思ったの』
あの瞬間、やっと私の夢は叶ったのだ。
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ハニ(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！更新ありますか？続き待ってます！ (2月23日 16時) (
レス) @page24 id: e49c92eedc (このIDを非表示/違反報告)
ミン(プロフ) - どうかお話が進んでくれますように、、、🥹 (8月19日 22時) (レス) @page22 id: c328dd6497 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 更新まってます>_<とても大好きなお話なので…！ (5月30日 12時) (レス) id: 512cd5cca9 (このIDを非表示/違反報告)
夏恋(プロフ) - もうお話終わりですか？ (5月8日 18時) (レス) @page24 id: 3a15ac0da8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - akkoroさん» ありがとうございます！カメオ出演回、こんな感じで終わりです〜❣️ ほんの少しの出演でしたが、この経験も、ファンとの出会いも、ヒロインちゃんの中で大きなものとなったのではないかと思います😭 (2022年5月12日 19時) (レス) id: 7f7f71a1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年9月15日 0時
