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幼い頃からずっと、もはや何かに取り憑かれたかのように、夢だけを追ってこの国へとやってきた。
だからあの日、あの会議室で、男子デビュー準備グループへの合流を告げられた時だって。その道を進めば、ジェヒョンといつかふたりで幸せになるなんて約束が叶わなくなると分かっていても、迷わずに夢の方を選んだ。
だけど。
『でも…… 私はもう、じゅうぶんに夢を見た気がするんだよ』
今はもう、憧れだけで進む道を決めたあの時とは違う。
だって私は実際に、あの日夢に見た場所に立っているのだから。
『ソロをやって、NCTという場所で自分が輝けたことが実感になって、すごく嬉しくて。夢が叶ったと思った。達成感があった』
デビューするまでもしてからも、いくつもの困難を乗り越えて、ようやく感じられた安心感。遂に手にした自分の居場所。
区切り、と言うならまさに今、夢が叶った瞬間こそ相応しい。
『だから私、結構満足してるんだ。ソロを頑張れたこのタイミングで 夢を終わらせて、愛を手に入れるのだって悪くないと思ってるよ』
それにね、知ってしまったの。
夢に生きることだけが、人生ではないのだと。
ウギョルが始まってからの毎日は、アイドルとして生きる限り叶うはずのなかった日常で、今まで知らなかった喜びに彩られていた。アイドルになる道以外では幸せになれないのだと思い込んでいた私に、別の生き方を教えてくれた。
『ジェヒョン、私達もう、ふたりで新しい人生を始める時なんじゃないかな？』
それは、いつか交わした私達の約束。
"いつかお互いに全部の夢を叶えて、自分達よりもずっと輝く後輩が世に現れて 一つの時代が終わった頃、ファンに感謝を伝えきってから、二人の幸せを探そう"
忘れられるはずもないくらい大切な思い出で、ずっと心残りだった。
同じグループで活動することになってからは諦めかけていたけれど、もしかしたら今こそその時なのかもしれない。
私だって、そんな風にあなたを思ってるよって。こんなにも、私の人生にはジェヒョンが必要なんだよって、思いを込めて繋いだ手に力を込めるけど。
JH「……ありがとう。Aがそう言ってくれるだけで、嬉しい」
彼は困ったように微笑むだけで。
JH「だけど、それはきっと違うよ。ずっと大切にしてきた夢を、こんなところで終わらせちゃダメだ。Aはまだ、夢のスタート地点に立ったばかりだから」
最高に愛おしそうに私を見つめるくせに、私の愛を嘘だと言う。
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ハニ(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！更新ありますか？続き待ってます！ (2月23日 16時) (
レス) @page24 id: e49c92eedc (このIDを非表示/違反報告)
ミン(プロフ) - どうかお話が進んでくれますように、、、🥹 (8月19日 22時) (レス) @page22 id: c328dd6497 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 更新まってます>_<とても大好きなお話なので…！ (5月30日 12時) (レス) id: 512cd5cca9 (このIDを非表示/違反報告)
夏恋(プロフ) - もうお話終わりですか？ (5月8日 18時) (レス) @page24 id: 3a15ac0da8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - akkoroさん» ありがとうございます！カメオ出演回、こんな感じで終わりです〜❣️ ほんの少しの出演でしたが、この経験も、ファンとの出会いも、ヒロインちゃんの中で大きなものとなったのではないかと思います😭 (2022年5月12日 19時) (レス) id: 7f7f71a1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年9月15日 0時
