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力無く身体を預ける私をしっかりと支えてくれるジェヒョンの胸に 涙を隠すように顔を押し付ければ、ふわりと温かさに包まれる。
JH「こうやって…… すぐに抱きしめてあげなきゃいけなかったのに」
いつも必ず私の味方でいてくれるその腕が 背中を擦ってくれるのも、低い声が響いて振動する首もとも、あまりにも優しくて。
JH「遅くなってごめんね」
なんであんたが謝るのよ、なんて、いつもみたいな軽口も叩けずに。
『ユンオ…… 私、ちゃんとやってたんだよ…… すっごい頑張って、嬉しくて…… なのに…… なのに……』
JH「……うん。良いよ、たくさん泣いて大丈夫だよ」
縋るように何度も彼の名前を呼んで、狂ったように泣きじゃくった。
その場にいた兄たちは、私と同じくらい泣いた悠太くんを慰めたり、困ったように頭を撫でてくれたり。
皆が本当に私のことを想ってくれているんだと実感して、一度は泣き止んだはずなのにまた泣いて。
もう十分泣いたんだからいい加減泣き止め〜 なんて笑って私を強く抱きしめたあと、お前にそんな思いはさせたく無かったのにな、と誰よりも辛そうに涙を隠したのはヨンホオッパ。
JN「まあとにかく、今はさ、気分転換しよ！俺達も休み貰って、皆でどこか行けたら良いし……」
TY「ええ…… 休みなんか貰えるかな……」
JH「休み…… は、今、もう貰っちゃってるかもね」
YT「確かに。ジェヒョンは賢いな」
JH「えへへ」
TN「あー！じゃあテンが良い考えある！」
突然叫びだしたテンオッパに、なんだなんだと視線が集まって。
TN「テンは正直Aのそのヘアスタイル、似合わないと思ってたからさ〜」
『ん〜？ オッパ、それはちょっと聞き捨てならないんだけど？』
失礼なことを言いながら、鏡の前にあった鞄からハサミを取り出し。
……ハサミを取り出し？
TN「ほら、この方がかわいい♡」
私の左肩の髪を一房掴みとって。
パサリと、切り落とした。
『……へ？』
JN「え、ちょ、ま、」
TY「うわぁぁぁぁぁぁ！ちょっと！何勝手に切ってんの？！」
JH「え、ほんとに？ほんとに切った今？」
YT「ダメだ、ほら、もう無いここ」
『は？！え、私まだ切って良いなんて一言も……』
突然の突拍子もない出来事に絶叫が飛び交う中、テンオッパだけがなんてこと無い顔をしていて。
TN「うん。でももうこの部分、要らないでしょ？」
指差した先、床の上を見てみれば。
落ちていたのは 毛先だけ染めていた紫色の部分。
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ゆゆ(プロフ) - しおんさん» コメントありがとうございます！テスト期間大変だと思いますが、この作品が少しでも癒しになれたら嬉しいです。これからもお楽しみ頂けますように！ (2021年7月16日 0時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - こんばんは！ほんとにこのお話が大好きで毎日更新楽しみにしてます！テスト期間の楽しみですほんとに！笑 (2021年7月13日 1時) (レス) id: 3cf46177b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ちさん» お待たせしてしまいましたが、久しぶりに更新いたしました！楽しみにしていてくださって嬉しいです。これからも応援よろしくお願いいたします！ (2021年7月7日 10時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
ち - 更新楽しみにしています！ (2021年6月17日 23時) (レス) id: 072283b15e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです。Twitterまで……！これからも応援お願いします。 (2021年5月25日 12時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年3月7日 0時
