27. 断ち切りたい過去 ページ21
ドアを開けるなり「遅くなってごめん」と息を切らすジェヒョンに、メンバーがお疲れさま と声をかける光景にももう慣れた。
彼のドラマ撮影が開始して、早一ヶ月。
実は同時並行で始まっていた127のツアー準備のミーティングに、撮影の後に合流するのがお決まりなのだ。
会議は毎回、とにかく今誰よりも忙しいジェヒョンの撮影が午前中までの日の 午後いちばんに合わせて設定されていて、出前でランチを頼んだり、カフェでコーヒーだけピックアップしたり、それぞれが自由に物を持ち込んで合流する。
ちなみに私は毎回ギリギリまでソロの作業をしていて、悠太くんとジョンウに引き摺られるように連れてこられて、ちゃんと飯を食え！と皆に餌付けされている。感謝感謝。
だけど今日は、いつもとちょっと違っていて。
JH「良かった…… まだ生きてた」
部屋に入って私を見つけた瞬間、ジェヒョンはそう言って駆け寄って、私を強く抱き締めた。
『やー、そんな大袈裟な……』
TY「だから言ったろ？皆こうなるんだよ」
MK「うん、やっぱり俺、俺のことじゃないのにソワソワするし」
JN「A、ジェヒョンとふたりでも写真撮っておいてあげるよ」
HC「ヒョン、俺も！」
『もう、いい加減にしてよ！写真は十分撮ったじゃん？！』
そう。ジェヒョンがここへ来る前から メンバー達は私の姿を写真におさめるのに夢中で、遅れて来たジェヒョンまでがこの有り様。
何を隠そう、今日皆に集まって貰ったのは、いつものツアー準備のためではなくて。
会議は1日分お休みして、その代わり私のソロのためのコンテンツを撮影するのだ。
あの後特に大きな問題もなくソロ活動の準備は進み、当初の予定どおりのえげつないスピード感で進行中。
あっという間にデビュー日を3週間後に控え、明日は遂にMVの撮影を開始する。
そして前日の今日、わざわざ皆を集めてまでコンテンツを撮ることにしたのは。
JH「だって…… 切っちゃったらもう、髪の長いAを暫く見れなくなるんだよ？」
デビュー以来 肩より下の長さをキープし続けていた髪の毛を 思い切ってショートヘアにするために、メンバーと一緒に断髪式をしたいからだ。
……とはいえ、こんなにも皆に勿体ない扱いされて、見納めだといって写真を撮られまくるとは思ってなかったけど。
今だってドヨンオッパが無言でスマホを向け続けていて、変だと思ってたらムービーを撮っているらしい。
え、皆そんなに私がショートにするの嫌なの？
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ゆゆ(プロフ) - しおんさん» コメントありがとうございます！テスト期間大変だと思いますが、この作品が少しでも癒しになれたら嬉しいです。これからもお楽しみ頂けますように！ (2021年7月16日 0時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - こんばんは！ほんとにこのお話が大好きで毎日更新楽しみにしてます！テスト期間の楽しみですほんとに！笑 (2021年7月13日 1時) (レス) id: 3cf46177b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ちさん» お待たせしてしまいましたが、久しぶりに更新いたしました！楽しみにしていてくださって嬉しいです。これからも応援よろしくお願いいたします！ (2021年7月7日 10時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
ち - 更新楽しみにしています！ (2021年6月17日 23時) (レス) id: 072283b15e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです。Twitterまで……！これからも応援お願いします。 (2021年5月25日 12時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年3月7日 0時
