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SM「じゃあどうして自分の評価を素直に受け取らない？私にはお前がソロとして十分に結果を残せるように見えるから、やってみないかと言ってるのに」
あたかも私には才能があって、ソロデビューさせたいのもただそれだけが理由だとでも言い出しそうな先生に、私は勘弁してよ なんて思った。
ほんと、都合良いんだから。
『だって…… スパエムには入れてくれなかった癖に……』
Hc「え、お前スパエム入りたかったの？初耳なんだけど」
BA「ちょっと、今そういうの良いから」
『いや、まあ別に入りたかった訳ではないですけど』
SH「ではないんだ」
女心は複雑だ、なんて頭を抱えているユノ先輩はなんともチャーミングだけど、私が複雑なのは心だけではない。
……入りたかった訳ではないけど。
入れなかったのは、女だからだ。
NCTから私以外の誰を入れても「K-popのアベンジャーズ」と呼ばれたであろうSuper Mも、私を入れてしまえば「紅一点グループ」に変わってしまう。
呪いだよ。性別って、呪い。
時代が世間に多様性なんかを求めるほどに、その難しさを痛いほど感じる。
『先進的なことをしたいと言うのなら、何も気にせずに私をただのNCTメンバーとして扱えば良いじゃないですか。でも現実にはそうじゃない。どうしても越えられない壁がある』
結局、私はグループのはみ出しもので、普通に考えて扱えば痛い目を見る。痛い目っていうのは、殺害予告で国が動くとか、そういうはなし。結構大きめでしょ？
まあそうでなくても、脱退くらいは簡単にさせられるだろう。
『……結果を残したところで、そのせいでひとりぼっちになったら、何の意味も無いじゃないですか』
男と女でグループなんて、結局、難しすぎて。
でもやっぱり私の居場所はNCTだけで。
『ソロでの成功なんて要らないから、グループで夢を叶えたいんです。だって私は少女時代が、アイドルグループが好きで、憧れたからこの国に来たんですよ』
ソロデビューの提案が正当な評価だと言うのならその気持ちは喜んで受け入れるけど、それは私が欲しているものとは全くの別物だ。
そこまで言って、先生の介入を黙って聞いていたテヨンオッパも、ようやく口を開く。
TY「……先生。僕には、Aが言っていることが正しいように思えます。男女混合を実現したNCTは誇らしいけど、今でも難しさに直面することは多いですから。……でもね A。やっぱり俺は、お前には、ソロデビューをさせてやりたいよ」
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ゆゆ(プロフ) - 塩水さん» コメントありがとうございます！熱心に読んで頂いているのが伝わってきて、私の方が素晴らしい読者さまに届いて嬉しく思います。これからもご期待に応えられるよう頑張って更新するので、引き続きご愛読頂けると嬉しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - お話を読み返すほど作品に対する熱情が伝わってきて、こんな素晴らしい作者さんが書く、素晴らしい作品に出会えてよかった、と思いました。初めてのコメントで拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです!長文失礼致しました! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - こんばんは。いつも紅一点シリーズ楽しませて頂いております!その場や人の細やかな心情を表現する文章は勿論、紅一点という題材を元にK-POP界の様々な問題を取り上げてストーリーに練りこんだこの作品が大好きです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - ゆゆさん» 禁句は笑いました（笑）これからもこのお話の中のジェヒョン達がどのように幸せを掴んでいくのか見守らせてください(^^)応援しています！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - なおてぃんさん» 温かいコメントありがとうございます。さらに好きになっただなんて、一番の褒め言葉です……！正直私もジェってこんなに優しくない気もしますが(禁句)笑、このお話の中では彼女に出会って過ごす日々が彼をこうしたのだと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2021年2月22日 13時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年12月30日 1時
