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なんだかんだ、私達ってただのバカップルなのかも。
結局私はジェヒョンのやることなすこと全てが愛おしくって、彼も彼で私に対して同じでいてくれて。
JH「俺はAのどんな部分も、全部丸っと愛おしく思ってるんだよ」
そんなバカみたいに大きな愛を当然のように伝えてくれる彼を、私がもっと大きな愛で包み込んであげたいとすら思う。
『……私だってそう。愛想なんて、尽かしたくても尽かせないの』
何もかもを受け入れて、何もかもを差し出してしまうほど。気付いたときには既に、私は彼の虜で。
最早自分の力ではコントロールすらできない。どこから湧いてくるのかもよく分からない。
だけど確かに、人はこれを愛と呼ぶのだろう。
果たしてこの愛は、魔法か呪いか。
分からないけど、逃れられはしない。
とろけるような視線が絡まって、どちらからともなく引き寄せられるように抱き合って。
JH「俺には、お祝いのキス、くれないの？」
そんな風に言われたら、あなたに完全に囚われている私が、口づけてあげないはずがないでしょ？
首に腕を回して顔を近付ければ、彼もまた満足そうに受け入れて。
ジェヒョンの瞳には、私だけが映される。
好きな人の瞳の中の私は、多分、世界でいちばん美しくて無敵だ。
誰がどんなに着飾っても、この愛に満たされた瞬間の私には勝てないだろうな。
ジェヒョンが、私を強くする。
それが本当に幸せで、私も彼にとってそうでありたいと、願いを込めてキスを落とした。
離れた距離を、ふわりと笑ったその優しさで満たして。
それから彼は、何か思い出したように目を見開く。
JH「A、俺も絶賛嫉妬してる」
『え、何？』
JH「インスタ。三人の写真、上げてた」
三人というのは、97の男達のことで。
お揃いのエプロンを着けた彼等の写真を、「ファンの皆様に見せないわけにいきません」というキャプション付きでインスタに載せたので、きっとそのことで嫉妬したと言っているのだろう。
『ええ…… じゃあ今度ジェヒョンにもあのエプロン買っておくから……』
JH「ううん、そうじゃなくてさ」
呆れたように笑ったジェヒョンは、数秒前とは別人のように男の顔になって。
JH「今夜は一晩中一緒にいて、嫉妬なんて忘れさせて？」
私の耳元に口を寄せて、妖しく笑う。
これは嫉妬させた罰だよ、と囁いたキスはあまりにも深くて。
耐えきれずシーツに預けた背中が、まるで彼に堕ちて行く私そのもののようだと思った。
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ゆゆ(プロフ) - 塩水さん» コメントありがとうございます！熱心に読んで頂いているのが伝わってきて、私の方が素晴らしい読者さまに届いて嬉しく思います。これからもご期待に応えられるよう頑張って更新するので、引き続きご愛読頂けると嬉しいです！ (2021年3月5日 17時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - お話を読み返すほど作品に対する熱情が伝わってきて、こんな素晴らしい作者さんが書く、素晴らしい作品に出会えてよかった、と思いました。初めてのコメントで拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです!長文失礼致しました! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - こんばんは。いつも紅一点シリーズ楽しませて頂いております!その場や人の細やかな心情を表現する文章は勿論、紅一点という題材を元にK-POP界の様々な問題を取り上げてストーリーに練りこんだこの作品が大好きです! (2021年3月5日 17時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
なおてぃん(プロフ) - ゆゆさん» 禁句は笑いました（笑）これからもこのお話の中のジェヒョン達がどのように幸せを掴んでいくのか見守らせてください(^^)応援しています！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 600e5004d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - なおてぃんさん» 温かいコメントありがとうございます。さらに好きになっただなんて、一番の褒め言葉です……！正直私もジェってこんなに優しくない気もしますが(禁句)笑、このお話の中では彼女に出会って過ごす日々が彼をこうしたのだと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2021年2月22日 13時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年12月30日 1時
