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ジョングクのように私のことを不憫だと感じる人もいるだろうし、それでもある人はプロとして立派だと誉めてくれるかもしれない。だけどやはり疑似恋愛を売っている分際で恋愛をしようなんて、と厳しいことを言う人もいるのだろう。
そんなの知ったことか。
その中の誰の言うことを聞いたところで、誰も私を満たしてはくれないというのに。
全員まとめてくだらない。私は私の正義の中で生きるしかないのだから。
そのタイミングでお待たせ、と言ってドアを開けたのはジェヒョン。急いで帰って来てくれたのだろう、まだ仕事モードのキリッとしたメイクのままの顔を覗かせた。
『お疲れさま、外どうだった？』
JH「人、いっぱいいたよ。表から出れば絶対に撮られる。だから三人でSPごっこして出ていこう」
『何それ？』
JH「ジョングクと俺でAを囲んで、インカムに手を当てるふりをしながらキョロキョロして歩くの」
こうやってさ、なんて少し屈んで右手を耳元に当て、左手でエア報道陣を制して見せる姿はだいぶ滑稽だが、そんなことに一生懸命になってしまうところがかわいくて好き。
JK「……ジェヒョンもそれで、良いわけ？一生隠すの？」
行こうと声を掛けても一向に立ち上がらなかったジョングクは、ようやくそんな言葉をこぼした。
なんの話？と不思議そうなジェヒョンに、ミッキーマウス最強アイドル論だよ、と伝えれば理解した様子。
JH「……その理論に関しては、俺もAに賛同してるからね」
日頃から私が提唱しているので、彼ははその内容をよく心得ている。そしてこれは初耳だが、賛同してくれていたらしい。
一方ジョングクの方は、眉間のシワを更に深めている。かわいくない。
JK「あー…… 本当に分かんないや。幸せには程遠いし、世間には隠さなきゃいけないし、じゃあお前らはなんで付き合ってんの？」
それは至極全うな疑問だろう。
ジェヒョンがなんと答えるのか純粋に気になって、その目を見つめて答えを待てば、本当に幸せそうに笑って。
JH「好きだから。それだけ」
一言、シンプル過ぎる答えを残して、一足先に部屋を出て行く。
その潔さに圧倒され、思わず足が止まってとり残されて 笑って。
そうだよ。理由なんて、本当はそれだけで良いはずで。
幸せとか見返りとか、そんなのいらない。
好きだから、一緒にいるの。
結局、アイドルだって人間だから。
どれだけ小難しく正解を考えたって、その純粋な気持ちには 誰も逆らえないのだ。
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ゆゆ(プロフ) - 冴木薫さん» コメントありがとうございます！腑に落ちて良かったです……！笑 個人的には、公私の境が曖昧な芸能界で人生を送らなくてはならないアイドル達が、少しでも生きやすい、ファンの理解のある世の中になればと願うばかりです。これからも応援よろしくお願いいたします！ (2020年12月3日 13時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
冴木薫(プロフ) - ミッキーマウス最強アイドル論、めちゃくちゃ腑に落ちました…いつも楽しく読ませていただいてます！これからもベプカップルおよびゆゆさんをずっと応援しています…！ (2020年12月3日 10時) (レス) id: 3ed73169f6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し26462号(プロフ) - お返事ありがとうございます(; ; )いつも本当に楽しみにしてるので嬉しいです！精一杯応援させていただきます！笑 (2020年12月1日 20時) (レス) id: d4735a79a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 名無し26462号さん» コメントありがとうございます！そうですよね、特に最近切ないところ多いので…… 更新頑張るので、幸せになれるよう応援おねがいします……！ (2020年12月1日 1時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
名無し26462号(プロフ) - 毎回泣いちゃいます！笑面白くて大好きだけど、早く幸せなお話読みたいです泣泣これからも楽しみにしてます〜！ (2020年12月1日 1時) (レス) id: d4735a79a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年11月23日 0時
