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怪訝そうな表情が一向に晴れない様子を見て、ジョングクとはこの話をしたことが無かったっけ？なんて考えを巡らすけど、そういえばコイツが私のこと好きだったから その類いの話を避けていたのだと思い出す。
『これはあくまでも私のポリシーだから、誰にも無理強いするつもりはないよ。でも、私の中ではさ、アイドルの頂点ってやっぱりミッキーマウスなわけ』
JK「あー、また話が見えなくなってきた……」
急にスケールの大きくなった話に、頭を抱えるジョングク。私がこういうことを語る時、彼はいつもこんな様子なので、特に気にせず話を続けよう。
ミッキーマウス大先輩といえば、言わずもがな、世界的な大スターでいらっしゃる。
90歳になられたときはお祝いの会に参加させていただいたり、系列の番組へ出演したこともあるし、NCTとしても実は所縁のある存在だ。
そんなミッキー(敬称略)が居るところと言えば、ディズニーランド。
東京出身の私にはかなり身近なテーマパークでもあり、小さい頃から何度も訪れている。アトラクションもさることながら、やはり、一緒に写真を撮ることができる彼の家には、いつも大勢の人が並んでいる。
だけど。
『良い？あのね、ジョングク、ビックリしないで欲しいんだけど……』
JK「なになになに怖い怖い怖い」
『……あの中には実は、人が入ってるんだよ』
私のカミングアウトが相当ショッキングだったのか、固まってしまったジョングク。
JK「……いや、そりゃそうだろ」
『あら、知ってた？』
JK「なんだよビビらすなよ……」
そんなことか、と胸を撫で下ろしているので、彼もさすがに知っていたらしい。
そう、それは、"誰でも知っていること" なのだ。
『それでも、それは言わない約束じゃん。中身が人間だってことは当然分かっているけど、誰も言わない。全員が共犯者。
着ぐるみを見ればちゃんとキャラクターとして理解して、それどころかかわいくてついつい手を振ってしまう』
あの空間には魔法がかかっていて、中に誰かが入っているなんていう冷静な思考はどこかへ飛んで行き、その存在はただただミッキーマウスで。
『それが、目の前で突然頭を取って半分だけ人間が現れたらどうよ？超怖くない？』
JK「ああ…… うん、まあ、お前の言いたいことはなんとなく分かるよ」
ミッキーの中の人に罪はないけど、それをこちらが理解できてしまう状況はアウト。
つまり、アイドルである私達も、私に言わせれば同じなのだ。
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ゆゆ(プロフ) - 冴木薫さん» コメントありがとうございます！腑に落ちて良かったです……！笑 個人的には、公私の境が曖昧な芸能界で人生を送らなくてはならないアイドル達が、少しでも生きやすい、ファンの理解のある世の中になればと願うばかりです。これからも応援よろしくお願いいたします！ (2020年12月3日 13時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
冴木薫(プロフ) - ミッキーマウス最強アイドル論、めちゃくちゃ腑に落ちました…いつも楽しく読ませていただいてます！これからもベプカップルおよびゆゆさんをずっと応援しています…！ (2020年12月3日 10時) (レス) id: 3ed73169f6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し26462号(プロフ) - お返事ありがとうございます(; ; )いつも本当に楽しみにしてるので嬉しいです！精一杯応援させていただきます！笑 (2020年12月1日 20時) (レス) id: d4735a79a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 名無し26462号さん» コメントありがとうございます！そうですよね、特に最近切ないところ多いので…… 更新頑張るので、幸せになれるよう応援おねがいします……！ (2020年12月1日 1時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
名無し26462号(プロフ) - 毎回泣いちゃいます！笑面白くて大好きだけど、早く幸せなお話読みたいです泣泣これからも楽しみにしてます〜！ (2020年12月1日 1時) (レス) id: d4735a79a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年11月23日 0時
