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JH「A、マネヒョン車回してくれてるってよ」
出待ちやら抗議やらで騒ぎになっている中を1人で先に外へ出て、車に乗り込む。奥の席に腰掛けて、頭を抱えた。
あーあ、またやっちまった。これじゃあ一生問題児から卒業できないよ。
でも、嫌なものは嫌だ。
おかしいと思うものは、おかしい。
自分の中でどうしても譲れない部分は、ちゃんと大切にしたい。
JH「……Aの言いたいことは、間違ってないよ。大丈夫。まあ言い方はもう少しなんとかできそうだけど、それも仕方ない」
自販機に飲み物を買いに行っていたらしいジェヒョンが後から車に乗り込んで来て、ん、と私に 鉄分補給と書かれたジュースを差し出す。おお、バレてたか。
私はいつもこのシリーズのビタミン補給ジュースを飲んでいるのだけど、生理中にはこの鉄分補給の方に変えている。
ジェヒョンが仕方ないと言ってくれるのも、私が今絶賛生理中のトゲトゲ期と知っているからなのだろう。
うーん、そうやって優しく寛大に接してこられると、逆に自分の幼稚な反抗が申し訳なくなるな。
『正しくても、あの言い方だと 自分で問題を大きくしてるよね。反省してる』
JH「ん、大丈夫大丈夫」
隣に腰掛けて背中を擦ってくれる優男。もう結婚しよ？ あ、してるのか？
その様子を見たマネは車を進めながら渋い顔をする。
「お前なあ…… 頼むからジェヒョン以外の人間にも もう少しそうやってしおらしい態度をとってくれ…… 俺たちは何個心臓があっても足りんよ……」
『それは向こうの出方次第だといつも言ってるでしょう』
「良いか、会社は敵じゃないんだぞ。ルキズ時代からずっと言ってるだろ？」
『あら、そういうことは口ばかりじゃなく行動で示していただかないと、私は頭が悪いので分かりませんよ』
何を言っても口答えする私に遂に諦めたらしいマネは、大きなため息で話を終わらせた。
車で駐車場へ入る直前、宿舎の前にも数人の女の子達が立っているのが見えて、その狂気を心底気持ち悪いと思った。
事務所の前にいた子達も、ここまで押し寄せている子達も、言うことは同じ。
"私達の王子様に手を出さないで"
何を応援して、何に怒っているの？
私が悪いの？
私はウギョルを通して、どこへ向かっているんだろう？
普段なら誰に何を言われようとなんてことないのに、タイミングが悪いとこうもこたえるものだな。
車の深いスモークに甘えて、少しだけジェヒョンの肩を借りた。
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ゆゆ(プロフ) - ひかるちゃんさん» コメントありがとうございます！そんな風に言っていただいて本当に嬉しいです。最後までそう思っていただけるように頑張ります！ (2020年10月25日 18時) (
レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
ひかるちゃん(プロフ) - まじで構成も良いし面白すぎる。歴代史上最高に好きな作品！です！！ (2020年10月25日 13時) (レス) id: a4b03772ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - まりあさん» コメントありがとうございます！1Dさんの曲、早速調べて聞かせていただきました……！とても素敵で、こんな素敵な曲を思い出す物語だと思っていただけることが嬉しいです。これからも応援よろしくお願いいたします。 (2020年10月24日 10時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - このお話見ると1Dのperfectっていう曲思い出します。めっちゃ好きですー！！！ (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6ef14b21ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - Fly2daskyさん» コメントありがとうございます！応援していただいて本当に嬉しいです。これからも楽しんで読んでいただけるよう更新がんばります！ (2020年10月23日 2時) (レス) id: e6590da59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2020年10月16日 23時
