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さんびゃくご。 ページ6

眼帯を外して、サングラスをかけて。ようやく動きだした麦わらの皆の後ろについていく。位置的にもそんな風にならざるを得ないような感じだったんだけどね。

そう、行きたいところってのが牢屋が並んでる所でさぁ。
あそこ、”ユキヤ”の記憶通りなら実験体であるヒト達が入れられてるはずなんだよね。雰囲気的にもそんな感じがしたし。


そういう事で牢屋の前でございます。俺以外は素直に船に戻っていってくれていた。
扉をあける。

…………ん…さっきは気にならなかったけど臭いがすごいね。見聞色で確認するかぎり…生きている人は居なさそうなのだけれど。念の為の確認って大事だからさ。

牢屋を壊していきながら、1人1人手を握って確認していく。
……いや、結果的に8人中全員おなくなりになられておられたのですが。死体を置いて何をしたかったんだ…。

最後に、本当に誰も生きていないなっていうのを確認するために六眼で調べたら嫌な文字を六眼が拾ってきた。


「…………………………防腐剤…?」

防腐剤。

吐き気がしたよね。
あいつら、死体さえも使おうとしてたんだ。
液状じゃなくて粉状だったから、粉状の物を出すための実験だったのかな。悪魔の実の覚醒ってか?ないわー。

「……最悪…………1日の終わりに超気持ち悪くなったんですけど…。あいつら本当クズじゃねぇかクソが」

この人達は……フランキーかウソップあたりに棺でも作ってもらおう。了承してくれるはずだ、善意の塊だから。
ああ、帰んないでもらっとけばよかったなぁ……8人も1人で運ぶの大変なんですけど。呪力的にも筋力的にも。
四次元巾着に入れてくか……。それしかないよなぁあ…………まあいいや。

8人を巾着に入れて、サニー号に帰った。もう夜だったんだ……あいつらの船に乗ったときにはまだ昼ちょいすぎだったのに。一日潰れちゃった。
一味の皆はキッチンのところに全員いた。サンジは夕食の準備。こういうときでもちゃんと仕事をするのって偉いよね。いやこういうときってどういう事だ。

だけど雰囲気はお通夜。
雰囲気はお通夜。

…………もっかい言おうか。
雰囲気はお通夜。まじで。


いやしつこいと思うけど雰囲気はお通夜。
本当。無理。なにこの空気信じらんない。すんっ…………………………………………って感じ。今だかつてない居心地の悪さ。僕は悪くないんですけど???なんでこんな…こんな雰囲気になってんのよ。

…え、気まずっ。
僕は悪くないんですけど?

さんびゃくろく。→←さんびゃくよん。



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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年9月27日 17時

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