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さんびゃくよん。 ページ5

最後の1体の服の襟を掴んだら、急にそいつが動いた。

「…あ?」
「死ね!!」

立ち上がると同時に振り上げられた刀を、斥力の壁を作って止める。
そのまま首に針を突き刺して、抜いて、海へ蹴り落とす。

…………仕留めきれてなかったのか。びっくりした。ちゃんと頸動脈断ち切った筈だったんだけどなぁ……。気合か?気合で頑張ってたのか??出血の跡もそれなりにあったから…。
気合なのか??

…ん、まあ考えても仕方ないのでもう考えない。

というわけで。これで死体の処理は終わりです。
血は…術式使うしかないよな。
対象を血液にして引力を発動させる。そのまま中心を海の上に持っていって術式解除。パシャ、と音を立てて海の水色が少し赤く染まった。


終了。

「ハイ帰ろー。帰宅帰宅。いやこの場合は帰船か?どっちでもいいけど。おうちに帰るまでが遠足ですよーなんつってー。…………あっ、でもちょっとまって、ちょっと見たいところがあるのでそこどいて」
「……ユキヤ」
「あん?」
「………………………………やっぱなんでもない」
「なにそれ逆に気になるじゃんかよ船長さん。やっぱり『なんで殺したんだ、殺す理由なんてなかったじゃないか』みたいな事を言いたかったの?」
「…!!」
「あっ図星ですか」

いや四分の一くらい冗談のつもりで言ったんだけどね?……ほとんど本気じゃんっていうツッコミは受け付けないけれども。

……でも、なんで殺したんだって面と向かって言われると逆に困るよね。
この善人の塊である彼らに納得してもらうほどの理由っつっても…………。あ、1つあったわ。

「…七海と灰原をね。廃人同然にしたのは、こいつらだったから」
「……え」
「そうなんだよ。ってか君らさっきから一文字くらいしか喋ってないけど大丈夫?『え』とか『はっ?』とか『んなっ』とか。話が脱線したけど。そう、モリアのドクズが『取引相手から貰った』だのなんだの言ってたじゃん。その取引相手ってのがこいつらだったわけ。だから殺した。あいつらの復讐に。……なにか質問でも?あ、それとこいつらの説明だのなんだのは明日に持ち越しさせてほしいんだよね。いい加減喋り疲れたからさ」

自分でも一気にまくし立てたなってのが分かる。口の周りが疲れた。

「…………ああ、あと帰るんだったらその前に俺はちょっと寄り道するから。すぐ帰るけど、その前に確認したいことがあって。…ほら、帰るんでしょう?棒立ちしてても何も起きないぜ?」

さんびゃくご。→←さんびゃくさん。



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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年9月27日 17時

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