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さんびゃくさんじゅうご。 ページ36

「…………お断り……します」
「だめだえ。もう決めたえー!家に持ち帰るえ」
「嫌です」
「…何だお前。ムカツクえ」
「ハ……お互い様ですね」

撃たれた銃弾を、今度は避ける。後ろにはハチも居ないんだ、受ける必要はない。

「ちょっと……何、あいつ」
「天竜人に逆らうだなんて…!命が惜しくないのか?」

外野うるさい。
今はこいつから逃げ切る方法を考えなきゃいけないんだよ。最悪だ、よりにもよって天竜人の目についた…!どう逃げ切ろうか。術式…だと皆を残していく事になる。どうにかしてコイツに俺を諦めさせないと。

「…………、ルフィ?……おい、変な真似はするなよ」
「ユキヤ。さっきのは…ハチに向けられてたよな。なんでだ」
「は?”魚人”がこの島で差別されてるからだよ。数年前まで”魚人”と”人魚”は魚類に分類されてた…!けど、今はそうじゃなくて。お前も、」

お前も。

その次は?


…こいつらに協力を求めるのは違うだろ。

「…とにかくここから出て。お前らが出れば俺も逃げるなり何なりで「わちきを無視するんじゃないえ!!」…!」

ハチを狙った。4発。ハチは皆の所に行って横にずれてる、この場で動かないまま防ぐことはできない。術式発動するには時間がなさすぎる。

本当クソ。


座席の背もたれに足をかけてかるく跳ぶ。2発を蒼光で弾く、2発は体で止める。反転術式使える俺が怪我をした方がいいだろうから。1発は心臓近くになりそうだったから腕で受け止める。1発は普通に腕やら足やらをやる時間がなかった。けど、内蔵まではやられてないからセーフだろ。そのままちょい後ろの席に落ちる。

「……っ」
「ユキヤ!!」
「むふふー!やったえ、これでもうお前はわちきの物だえー!お前はとびきり痛い目にあわせてやるのえ。その後に観賞用にするのえ!」
「…………!!」
「その目は何だえ!お前もムカツクえ〜!」

…………ああ…………まあ、殴られる…よなァ。ルフィに。殴られた天竜人はきれいに飛んでいった。……全力で殴ったなァルフィ……。
だろうなが4割、原作通りにいってよかったが6割。
反転術式で傷を治す。

「悪い、お前ら……コイツ殴ったら海軍の”大将”が軍艦引っぱって来んだって」
「…お前がぶっ飛ばしたせいで……斬り損ねた……」
「ハチ、怪我はない?」
「おれはないが……白髪の奴が」
「え、まさか名前覚えてないとかそういう事?ひどくない?」
「ニュー…すまねえ…」

…え、まじで言ってんの?ひどくない?

さんびゃくさんじゅうろく。→←さんびゃくさんじゅうよん。



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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年9月27日 17時

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