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さんびゃくさんじゅうさん。 ページ34

「…アホじゃないけど、このまま聞いてたら吐きそうなんでちょっと端っこに行かせて……くれ」
「え、大丈夫かユキヤ!」
「あは…………だいじょばない。なんか進展あったら叩いてくれ、耳塞いでるから」

目つぶってても耳からの情報ですべてがわかってしまうから。
…あ、さっき天竜人がケイミーさんを買わなければとか考えてたけど、そういやどうにかなるんだった。
1回は買っちゃうけど、ルフィがぶん殴ってチャラにするんだったな。首輪は冥王が。うん……うん、そんな流れだった。イケる。よしこれで心の負担が1つ減ったぞ。
…………ここに冥王居るよな?見聞色で確認……あ、ケイミーさんと…めちゃ強い気配。絶対コイツが冥王じゃんって分かるこの感じ。結構な強さですこと。青キジとタメ張れんじゃないの?って感じだ。ついでに檻の鍵の場所も探しとこ。開放する時に役立つだろ。鍵、鍵…ああ、あいつが持ってんのね。”商品”を出していく必要があるからね。クソ弱いからグーパンで倒せるな。色々考えすぎだって?だって思考をどっかに飛ばしとかないと気持ち悪くなるんだもんしょうがないじゃないか。しかもここ、”ユキヤ”が売られた場所と死ぬほど似てるし。体が拒否反応起こしてんだよ。

と、見聞色が舞台上のパニック(モドキ)を感知した。”商品”が舌噛み切ったのか。…まあ……いい判断だよな。

「……次かな…………。」
「…ユキヤ。いいのか?」
「僕の勘が合ってれば次。舞台の幕が上がったら…かな。」
「んじゃ次だな」
「やるわよ…!!」

《……というわけでNo16、海賊ラキューバは緊張屋で鼻血を吹いて倒れてしまった為ご紹介はまた後日という事にっ!しかし皆様!これからご紹介させて頂きます商品はこんなトラブル一瞬で吹き飛ばしてしまう程の〜〜〜ォ、超〜〜〜〜目玉商品!!!》

後ろに出されてきたもの。
光が当たって、布で隠されているもののシルエットが浮かび上がる。……人魚。

《魚人島からやって来た!!”人魚”のケイミー〜〜〜!!!》

「ケイミー!!ケイミーが出てきたぞ!」
「よーし!奪い返すわよっ!ウチは限度3億あるんだからね!!」
「……ナミ。…………無駄だと思う。」
「何言うのよ、あんたも1億出してくれて……!」

「5億で買うえー!!5億ベリーーー!!!」

天竜人ね。ほら見ろ。…無駄だった。殴れば海軍本部大将が来るから殴って解決とかもできないし。
あーやだやだ。吐きそう。

さんびゃくさんじゅうよん。→←さんびゃくさんじゅうに。



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作者名:あんちょび | 作成日時:2022年9月27日 17時

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