さんびゃくに。 ページ3
だいたい、こいつが喋ってたのが5分。
でもその間、この船の人間達は不気味なくらいここを通りかからなかった。他のところで何をしているのか…。
「…あいつらんとこ行こ」
考えても仕方がない。麦わらの皆を叩き起こさないと。
後で実験体の人たちも開放してあげないとな……。あ、でもそうするとあれか、この兄弟の死体が見られるな。
先捨てよっか。四次元巾着にこいつらの死体は入れたくないし。
それぞれの足を引きずって外まで歩いていく。
「…おあっ」
「なっ…………?!…!!!船ちょ「うるさいなぁもう、人に気づかれるじゃんか」」
蒼光で斬り裂く。
……っあーほら、今の「船ちょ」の大声で人集まってきちゃってるしさぁ。だるいなぁもう。
「そんなっ……船長!!」
「よくも船長と副船長をっ!!!」
船の人達がそれぞれの武器で襲ってくる。ほんとは1人1人殺していきたかったんだけどなァ……。
まあいいや。
持ってた兄弟を床に落とす。つっても足が落ちただけなんだけどな。
蒼光と天逆鉾を手に取る。足場が狭いなぁ。
まずは右から来た人間。
縦に振り下ろされた刀を避けて、そいつに近づいて首に蒼光をズドン。こんな狭い所でよく刀を振り回す気になれたな、そこがすごいと思うよ俺は。
そのまま振り抜いて蒼光を抜いて、首を刺した奴の腹を蹴って後ろに居た奴を倒す。右の方は少なくとも3秒は何もできない。
その隙に左の奴を殺そう。
こちらもまた振り回してきた刀を蒼光で受け止めて、弾き返してから今度は天逆鉾で喉の下から股まで一気に斬り裂く。
斬り裂いた奴の後ろから飛んできた、手首を狙った銃弾は素直に蒼光でくらって一旦落とす。
「今だやれ!!!」
この狭い通路のどこがだめかって、左右から1人ずつしかかかってこれない所なんだよね。クソつまんねぇ。戦闘の2人が殺されたのに諦めずに飛びかかってくる。
空になった右手で四次元巾着から取り出した結界用の針を取り出して右からかかってくるやつの額にノールックで突き刺す。結界用っつっても針だからね、武器にもなるのだよ。
左からかかってきた、トンファーを持ってるそいつは普通に天逆鉾で喉を正面から突く。
「…………!!」
「…ひっ……」
「っ、何びびってんだ、船長と副船長がやられたんだぞ!?なんとしてでもこいつを殺せ!!」
次に近かった人間2人の頭に引力をおいて、兄弟と同じように頭を弾き飛ばす。
血液が飛び散ったもんで、それでもう完全に相手はパニック状態になってた。
333人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんちょび | 作成日時:2022年9月27日 17時