平和な日々が始まる ページ34
最初はどんな話をしてあげようか
父さんよりも母さんと居たときの方が長いし、エースも母さんは慕っているようだから、まずは母さんの話をいっぱい聞かせてあげようか
そんなことを考えているとエースが小さく唸った
貴「エース？」
エ「ん"ん、…ん、…あにき、」
寝惚けた顔で俺を見上げるエースに頬が緩む
貴「おはよう、エース」
そう声を掛ければエースはギョッとする
エ「あ、っああ、っあ」
貴「あ？」
エ「兄貴ぃぃいいいいい！！！」
耳が潰れるかと思うほどの声と、衝撃にベッドに戻された
ぎゅうぎゅうときつく抱きついてくるエース
背中に腕を回して優しく抱き締める
貴「ただいま？」
エ「うぅ、っ…しんだがど、お"も"っ"だ、！！」
俺の首もとで涙を溢すエースの背中をぽんぽん、と叩いてやる
貴「ごめんごめん、…心配かけたね」
エ「バカヤローぉぉおおお、！！」
赤子みたいに泣きわめくエースの声を聞いてかドタバタと誰かが入ってきた
サ「目が覚めたのか！！！」
サッチだ
生きてて良かった
貴「うん、おはようサッチ」
サ「おはようじゃねェよ馬鹿野郎！！御前どれだけ眠ってたかも知らねェで！！」
貴「え、……、どれくらい寝てた？」
サ「二ヶ月だ！！」
貴「え…」
サ「二ヶ月だって！！」
貴「二ヶ月！？」
そこからは大変大変
声を聞き付けた人たちが大勢医務室に押し掛けた
溢れかえる程の人数に驚いたけど、こんなに必要とされてるんだって嬉しくなった
エースは抱きついたまま離れなくて、可愛かったな
今は皆ナースに追い出されて、此処には俺とナースのユリアだけだ
ユ「本当、運ばれてきたときは驚いたわよ！サッチの奴が血相変えて走ってくるもんだから、怖いったらありゃしない！」
どんな顔してたんだサッチ
貴「ふは、…俺も、まさかこんなことになるなんて思ってもなかったよ」
ユ「生きているのは、サッチのお陰ね！お礼しときなさい！」
貴「…うん」
俺は長らく眠っていたからか、もうある程度傷は塞がっていた
何も食べてなくて腹が減ってるけど、まずは親父のところに挨拶だ
コンコン
貴「俺だよ、親父」
白「入って良いぞ」
ゆっくりと扉を開けて中にはいる
何時もみたくつまみ上げられて膝にのせられた
白「漸く起きたか、寝坊助ェ」
貴「うん、…心配かけて、ごめんなさい」
。
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yozakura - すいませんガチで泣きました(泣)良い話ですね (2020年5月1日 8時) (
レス) id: c24485d68c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - さーちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます！！名前変換ができるようにしているんですが…、私の端末では変換できるのですが、名前を入力してもできないですかね？(涙)教えてくださりありがとうございます！頑張ります！！ (2019年9月29日 12時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 名前変換ができてないです。変換されてないページは､最初から最後までの話の中の"名前"を使う時全部です｡変換する場合は､かっこをつけないと変換できないです…生意気ですみません!お話は､物凄く良くて号泣しました｡とても良い作品です!更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 11時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！！そう言ってもらえて嬉しい限りです(涙)私も書きながら泣きました()ありがとうございます、頑張ります！！！ (2019年9月16日 18時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ感動しました。本気で泣きそうになりました...。こんな文章を書けるなんて凄いです！尊敬です！更新頑張ってください！！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月13日 1時
