。 ページ28
三人で甲板に戻れば皆出来上がっていた
もう寝てる奴もいれば、飲み比べしてる奴も居る
エ「兄貴も此方来いよ!!」
そう言われてエースの隣に腰を下ろした
エースは未だに肉やら酒やらを口に入れていて、見ていて胃が重くなる
サ「そういや気になってたんだけどよ、名前の尻尾って本物なのか?」
ハ「それ、僕も気になってた!」
まわりに居た奴らの視線が俺に向けられた
貴「本物だよ」
キラキラした顔で詰め寄ってくるハルタ
ハ「触っても良い?」
そんな顔で言われて断らないほど俺は冷たくない
小さく頷けばハルタは俺の尻尾をいじりだした
尻尾を触るハルタを横目に能力の話をしたあと、たわいもない話をしていれば飲みまくってるエースやサッチは、その場に倒れ鼾をかきはじめる
マ「はぁ…、もうお開きにするよい」
その言葉でまだ正気を保っている奴らは部屋に戻っていく
俺はエースを担ぎ上げて用意された部屋に戻った
エースをベッドに寝かせてから、淵へ腰かける
癖のある毛を撫でてやれば寝返りを打ち、俺に背を向けた
貴「エース…、…これから俺はどうしようか?…、御前には俺よりも強い、守ってくれる兄が沢山出来たんだ。…、……。」
「…、もう、……逃げ出して良いかな、」
返事が来ることはない
眠るエースの頭に唇を落としてから俺は自分のベッドに潜った
.
.
.
あれからエースは、親父を海賊王にすると目標を立て、攻撃をしかけてくる敵船を次々と倒した
俺は他の兄よりもエースを守れるように、すすんで攻撃を仕掛けた
その日もいつも通り、前から来た敵船に突っ込んだ
後ろでエースが何か叫んでいるが気にも止めずに敵を潰す
敵をひれ伏せたあと、敵船を沈めようと、船の真ん中を硬化した爪で切り裂いた
モビーに向かって飛び上がる
すると、とどめを刺し忘れていたのか、最後の力を振り絞った敵に撃たれた
空中で避けられるはずもなく弾丸は俺の肩を貫いた
あんな雑魚の癖に、弾は海楼石でできており、全身の力が抜けた
バランスが崩れてモビーの船体に勢い良く身を打ち付けたあと俺は海に落ちていく
騒ぐような声が聞こえた
でも俺はなんだか、気が楽だったんだ
やっと、やっと父さんと母さんに会える
。
409人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yozakura - すいませんガチで泣きました(泣)良い話ですね (2020年5月1日 8時) (レス) id: c24485d68c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - さーちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます!!名前変換ができるようにしているんですが…、私の端末では変換できるのですが、名前を入力してもできないですかね?(涙)教えてくださりありがとうございます!頑張ります!! (2019年9月29日 12時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 名前変換ができてないです。変換されてないページは、最初から最後までの話の中の"名前"を使う時全部です。変換する場合は、かっこをつけないと変換できないです…生意気ですみません!お話は、物凄く良くて号泣しました。とても良い作品です!更新頑張って下さい! (2019年9月29日 11時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます!!!そう言ってもらえて嬉しい限りです(涙)私も書きながら泣きました()ありがとうございます、頑張ります!!! (2019年9月16日 18時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ感動しました。本気で泣きそうになりました...。こんな文章を書けるなんて凄いです!尊敬です!更新頑張ってください!! (2019年9月16日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きなこ | 作成日時:2019年9月13日 1時