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あの日から何日か経って、漸く島に着いたようだ
おじちゃんはエースを抱いて、俺は荷物を持って船を降りた
其処は平和な村のようで、幸せそうな住民達に故郷を思い出した
此処にすむのかな、と思っていればおじちゃんは山の方へ足を進める
まじか…
ガーン、と言うような効果音が付きそうだが、俺はなにも言わずじいちゃんの後ろをついていった
しばらく山道を歩くと大きめの家が見えた
おじちゃんは扉が壊れそうな勢いでノックをした
？「誰だい！！」
叫びながら出てきたのはモジャモジャの女
おじちゃんを見るなり目を見開いて後ずさった
ガ「久しぶりじゃの、元気にしとったか！」
おじちゃんは女の話も聞かないでずかずか中に入っていく
俺は慌ておじちゃんについていった
広い部屋の隅に荷物を置くとおじちゃんはエースを俺の腕に抱かせ、女と一緒に出ていった
エースを抱いたまま家の中を探検したあと、最初にいた部屋に戻りエースを床に下ろした
俺が歩けば後ろをついてくるエースを愛しく思っているとおじちゃん達が帰ってきた
おじちゃんはエースに変顔をしたりして遊んでいた
おじちゃんは皆で晩御飯を食べた後に帰っていった
風呂も入ったあと、俺はエースを抱いて与えられた部屋に向かった
寝ようと思って目を閉じたとき、何か音が聞こえた
能力で耳を出して、その音に耳を澄ませる
ダ「鬼の子だよ！？万が一政府が嗅ぎ付けてみなよ、あたしら一体どんな目にあうと思う！？」
聞かなきゃよかった
すぐに耳を消した
なにも知らないくせに
父さんが、どれだけ家族思いか
父さんの優しさに触れたこともないくせに
話したこともないくせに
会ったこともないくせに！
父さんをそんな風に言う奴らと同じ場所に居るのが辛くて、眠るエースを置いて窓から外に出た
只ひたすらに道なき道を走る
すると、開けた場所に出た
海が視界いっぱいに広がる
母さんと住んでた家を思い出した
自然と涙が溢れた
こんなところに人なんて来ない
俺は声をあげて泣いた
その日はそのまま眠った
また洞窟の前に来る
今日は吠える元気もない
洞窟へ入っていく人を眺めながらぼーっとする
たまに目が合う人はきっと死ぬべきじゃないんだろうけど
止める元気もないんだ
今はただ父さんに、会いたい
。
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yozakura - すいませんガチで泣きました(泣)良い話ですね (2020年5月1日 8時) (
レス) id: c24485d68c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - さーちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます！！名前変換ができるようにしているんですが…、私の端末では変換できるのですが、名前を入力してもできないですかね？(涙)教えてくださりありがとうございます！頑張ります！！ (2019年9月29日 12時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 名前変換ができてないです。変換されてないページは､最初から最後までの話の中の"名前"を使う時全部です｡変換する場合は､かっこをつけないと変換できないです…生意気ですみません!お話は､物凄く良くて号泣しました｡とても良い作品です!更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 11時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！！そう言ってもらえて嬉しい限りです(涙)私も書きながら泣きました()ありがとうございます、頑張ります！！！ (2019年9月16日 18時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ感動しました。本気で泣きそうになりました...。こんな文章を書けるなんて凄いです！尊敬です！更新頑張ってください！！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月13日 1時
