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名前が四歳になって少し経った頃
ロジャーが帰ってきた
貴「おかえり、父さん！！」
名前は勢い良く父に抱きついた
ロ「おお、名前！また大きくなったなぁ！」
そう言って名前を抱き上げる腕はどこか頼りない
貴「父さん、新聞一面に載ってたよ！！」
父は、腕の中で嬉しそうに話す息子に胸が痛む
ロ「名前、話があるんだ。ルージュの所に行こう」
いつもと違い、真剣な面持ちの父に首をかしげながら腕の中で大人しくする
大好きな父の胸元に顔を埋め父の匂いを肺一杯に吸い込んだ
ほんのりと、ハイビスカスの匂いがした
そのあとの話は悲惨だった
不治の病にかかったから自首する、と告げた父に泣きわめきすがり付く息子
涙を流しながら其を見守る母
息子はずっと父の腕の中で涙を流した
もうこの腕に抱かれるのは最後なんだと思うと、涙は溢れて止まらなかった
このまま時が止まれば良い
それならずっと三人で居られる
そんな考えをしているうちに、泣き疲れた名前は深い眠りに落ちてた
目を覚ませばもう大好きな父は居ない
行ってしまったのだ
また涙が溢れて布団に潜ろうとした時だった
何かが枕元にあることに気付いた名前は慌てて体を起こす
其処には父からの贈り物だろうか、小さな箱が置いてあった
開けてみれば中には金色のシンプルなブレスレットが入っていた
取り出して良く見てみるとハイビスカスの模様が幾つか彫られていた
覚えていたのだろうか
渡した本人が、この状況でこれを見て、やっと思い出すくらいのことだったのに
父はずっと覚えていたのか
そう思うとまた涙が溢れた
最初で最後の父からの贈り物は名前の心を強く、強く締め付けた
・
・
・
「…信じられるか？ガープ。二人目の餓鬼が産まれるんだ、この俺に。
…残念ながらその時、俺はもう此の世に居ねェがな」
ガ「…はぁ、…海兵の俺に其を言ってどうする！ロジャー！！
御前に所縁のある女と子供など極刑に決まってる！」
ロ「…、だから、御前に言ったんだ」
ガープは目を見開きながらロジャーを見つめる
ロ「政府は必ず、この一年の俺の足跡を洗いだし彼女を見つけて殺してしまう。
…だが、産まれてくる子に罪はない」
ロ「ガープ！！俺とお前は何十回と殺しあいをしてきた仲だろう。
俺は、御前なら仲間程に信用できる。」
ガ「…」
ロジャーはにぃっと口角を上げた
ロ「御前が守れ」
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yozakura - すいませんガチで泣きました(泣)良い話ですね (2020年5月1日 8時) (
レス) id: c24485d68c (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - さーちゃんさん» 読んでいただきありがとうございます！！名前変換ができるようにしているんですが…、私の端末では変換できるのですが、名前を入力してもできないですかね？(涙)教えてくださりありがとうございます！頑張ります！！ (2019年9月29日 12時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 名前変換ができてないです。変換されてないページは､最初から最後までの話の中の"名前"を使う時全部です｡変換する場合は､かっこをつけないと変換できないです…生意気ですみません!お話は､物凄く良くて号泣しました｡とても良い作品です!更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 11時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！！そう言ってもらえて嬉しい限りです(涙)私も書きながら泣きました()ありがとうございます、頑張ります！！！ (2019年9月16日 18時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - めっちゃ感動しました。本気で泣きそうになりました...。こんな文章を書けるなんて凄いです！尊敬です！更新頑張ってください！！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月13日 1時
