長男と長男 ページ5
その日の夜
初めて泊まるマルコの部屋へ足を踏み入れた
何度も来たことはあるけど、お泊まりとなると話は別だ
枕投げか、怖い話か…我らが長男は何をしてくれるだろうか
俺は先に風呂に入ったから、ベッドでごろごろしてマルコが上がってくるのを待っていた
ふわ、とマルコの匂いに包まれてなんだか安心する
睡魔が俺に襲いかかってくる
マ「…名前？」
貴「んーー」
眠くて返事する気にもならない
マルコがベッドの淵に腰掛けた
マ「そんな真ん中で寝転がられちゃ、俺の寝るところがねェよい」
知らない
マルコの腹に腕を回して、腰に背中を埋める
いつもは抱きつかれる側だし、たまにはいいだろ
うりうりとマルコの腰に鼻先を押し付ける
そうすれば、マルコは優しく俺の頭を撫でてくれるんだ
マ「随分と甘えたなんだねい、今日は」
いちいち言うな、俺は眠いんだ
マルコに何も返さずに、俺はマルコの服をかじってひっぱった
マ「おい、何してるんだよい、離せ馬鹿野郎」
いつもみたいに拳骨じゃなくて軽く頭を叩かれる
二人の時だけ甘いマルコは大好きだ
言われた通り服を離してやって壁際に転がれば、隣にマルコが寝転がった
またごろごろと転がってマルコにぶつかる
うりうり、とマルコとシーツの隙間に顔を埋めた
マ「…何してるんだよい」
貴「俺、狭いところが好きなのかもしれない」
マ「…寝ぼけてんだな…、眠いなら寝ろよい」
そこに顔を埋めたままマルコを抱き枕のように抱き締める
貴「おやすみ、まるこ」
マ「ああ、…おやすみ、名前」
額に唇が押し付けられたのを感じたあと、俺は眠りに落ちた
.
.
.
そんな感じで、マルコとは最高にあまあまな夜を過ごしている
甘やかすのがうまいマルコだから、本当にお兄ちゃんって感じだ
しかし、そんな日々ももう終わりだ
エースが日に日にげっそりしているからそろそろ部屋に帰ろうと思う
エースが起きたときに驚かせてやろうと思い、夜中にマルコの部屋を出てエースの部屋に向かった
扉を開ければ、可愛い寝顔を晒しているエース
キュンと胸を締め付けられた
相変わらず上裸なのに苦笑いしながら、布団の中にはいる
寝ようと思って目を閉じたときだ
エ「ん"ん、…ん」
エースが目を覚ました
、
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みょん - 何年も前にこの作品に出会った時から本当に大好きで、何回も読み返しています。そして何回も涙してしまう……。素晴らしい作品をこの世に生み出して頂き、本当に感謝しかないです。 (3月15日 1時) (
レス) @page33 id: c2e813967a (このIDを非表示/違反報告)
きゃとぅーん(プロフ) - 遅ればせながら読ませていただきました！めちゃくちゃ感動しました！素晴らしい作品作ってくださり、ありがとうございます！ (2022年3月17日 12時) (レス) id: 805966ddfb (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - TOMOさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！そう言ってもらえて本当に嬉しいです(涙)(涙)(涙)これからも頑張ろうと思います！！！ (2019年9月23日 3時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
TOMO(プロフ) - ぶっちゃけね？ めっちゃよかった。泣いたわ。真面目に泣いた。目から水よ。ウォーター出てきたよね。面白かったです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: 4e3515e76d (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - ユウさん» 読んでくださり、ありがとうございます！！！しっかり水分補給してください！！笑皆さんが楽しめるような作品が作れるよう頑張ります！！ (2019年9月19日 21時) (レス) id: 9854bed933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2019年9月16日 12時
