【SVT】素晴らしき、この世界 (ページ19)

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私が本部に帰って来たときの周りの心配ぶりは普通に見ても、一般的にも、傍から見ても、異常なほどだった。

ジフニオッパは真っ先に私に怪我がないか確認し、ウォヌオッパが丁寧に診察してくれて、グァナに調子を尋ねられ、本部で合流したジュンには盛大に抱きしめられた。

ハニオッパはと言うと。

私を見てしゃがみ込み、少しの微笑を私に向けた後に一言、

「今日は髪を結わえていてよかったでしょ？髪が邪魔にならずに済んだね」

「マフラーも防寒には必要だっただろ？」

と余裕そうな表情だった。

「本当にヒョン、ちゃんと子育てしてます？」と怪訝そうな顔になるチャニと

「ヤー、あれは心配の裏返しだよ。」というスンチョルにハニが腹パンしていたのはそれから数分後の話。

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あの時の約束どおり、ジュンと少し遅めの晩御飯を食べて、みんなとはお別れした。

家に帰ってシャワーを浴びた後、ベットにダイブすると珍しくハニオッパが先に布団に入っていた。

「今日のお仕事見学はどうだった？スリリングだった？」と聞いてきたので素直に

『私はきっとあーいう、体力仕事は向かないよ。。。』と伝えると

「あれはそうだな。Aには向かないだろうな。」と言ってクッと笑った。

私はジュニオッパが思ったより足が速くてびっくりしたことや、私を抱えるミンギュオッパの手が大きくて優しかったことを伝えた。

今日1日の事はきっと、危険な目にあう度に思い出されると思った。

色々と話しているとハニオッパはむぅっとした顔で「事前に動き回れるような身だしなみにした俺の配慮も評価してほしいよ」と言った。

『ちょっと拗ねてるオッパは話しやすいね、』と言って私はふにゃっと笑った。

そんな私を見てハニオッパは「じゃあ、これからはもう少し拗ねることにするよ。無事に帰ってきてくれてありがとう。」と言って私をそっと抱きしめてくれた。

何気に、一番暖かくて気持ちが穏やかになれるのはハニオッパの腕の中かもしれない…と思いながら静かに私の意識は遠のいていった。

ハニといえば、自分でこの作戦を計画していたにも関わらず、一番Aのことを心配していた。

「可愛い子には旅をさせよ」と先人は言ったものだが、少しやりすぎたかな。と後悔している。

それでも彼女の新たな一面を垣間見ることができて少し嬉しかったのは愛情が湧いてきた証拠だろうか。