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3年、夏 ページ28

3年にもなれば、勿論部活の大会も最後になる。すべてのものが終わっていくように学生生活のすべてがフェードアウトしていく。




でも、私はこの半年でむしろ知ることがどんどん増えていく。




彼と出会ってから知ることが、楽しみが、増えすぎている。




……私、幸せのキャパオーバーしてないかなぁ。なんか心配。




彼の部活動の事は付き合う前から時々話には聞いていて、色んな人たちがいるんだな〜と思っていた。




大きな犬みたいな子もいるし、すごくピュアで純粋な子もいる。不思議ちゃんもいるし、真面目さんもいて、ハニと仲がいい後輩・同級生が沢山いることを私は知っている。




かなり大会では優勝しているみたいで、その界隈の中でもかなり人気があるらしい。




そりゃそうだ。こんなに顔が綺麗な人たちがたくさん集まったらそりゃ人気にもなるって。




部活関連の彼の話を聞いて、パフォーマンスを見て、そして私は彼の所属しているそのグループの事が大好きになった。




好きになるのが遅かったと後悔するほど。本当に良い人たちと出会えたなぁと思う。





「俺より、部活のメンバーの方が好きなんじゃないの?」




『ハニが居なきゃ好きにならないよ』





でも、あなたがいるから好きなんだよ。





彼といると彼のことを出会う前の自分の事を、もう思い出せない。

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作者名:ちゃな | 作成日時:2021年8月21日 20時

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