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5月の3週目。もう梅雨に入る前であろうこの時期の気候に、少し汗ばんだ表情で部室に入る彼を見かけた。
彼はダンス部所属なのね、と新しく得た情報に心が躍る。
少し、大きめのユニフォームを着て友人たちと話しながら休憩を取る彼はどう見ても天使。
何故、この世に降りて来たんだろう。
そんな疑問がつい口をついて出てきそうになって、私はぐっと息をのんだ。
曇り空の下でさえ、一筋の光が差し込んだような周囲の明るさは彼がいるからなんだろうか。
高校に入学してからというもの、こんなにも人の顔を真剣に、まじまじと見たい、と思うようになったのは初めてで正直、自分に戸惑っている。
こんな癖は今までなくて。
この癖は流石に何とかしなきゃな、と思った。
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作者名:ちゃな | 作成日時:2021年8月21日 20時