26-言い争い*JS ページ26
JS「ヨナがごめんね。沙耶ちゃん、大丈夫？」
沙耶「私は大丈夫だけど、兄さんは早く行った方がよくない？」
JS「沙耶ちゃんを置いて？行かないよ。」
沙耶「うん・・・それはうれしいけど、大丈夫かなぁ。」
シーン。
会話が途切れると、動くことさえできなくなってる。
沙耶「兄さん、ジュンス。・・・ごめんね。」
隣に立つ沙耶の顔を見る。
流石の僕も少しイラつく。
JS「・・何に対して？」
沙耶「あの時、ちゃんと断らないで。ごめん。」
僕の正面に立ち、頭を下げた。
JS「・・・後悔してるってこと？僕と寝たこと。」
沙耶「それはしてないけど、やっぱり、あの時はちゃんと断るべきだったなって思ってた。」
JS「・・・」
沙耶「ジュンスは後悔してる？それともちゃんと忘れてくれてた？」
JS「後悔してた。夢にされたくなかった。でも沙耶ちゃんが”夢だ”って言ったから。」
沙耶「うん。。」
JS「だから、今も僕にとっては夢の続きだから。」
うつむいていた顔をあげて、僕を見つめる。
JS「もう、後悔なんてしない。夢の中だけでも沙耶ちゃんを手に入れてみせる。」
思わず掴んだ手首を驚いたように引き抜こうとする。
沙耶「・・・やめて。ジュンス、お願い。」
JS「イヤだ。」
沙耶は周囲を気にしてる。
それがまた僕を苛立たせた。
沙耶「お願い、離して。誰かに見られたら誤解される。」
JS「誤解じゃない！」
沙耶「それでもダメ。離して。私はあの時とはもう違う。お母さんになった。」
瞬間、あの双子の顔が浮かぶ。
JS「沙耶、あの子たちは・・」
沙耶「私の子。私だけの子。他の誰にも関係ない。」
JS「そんなんで僕が納得するとでも？双子は遺伝しやすいとも言うよね。」
沙耶「子供たちには関係ないでしょ？ちょっと、本当に考えて。今、私に何かあるってことは子供たちに影響するってことだから。私たちは自分を守れるけど、子供たちはそうじゃない。わかるでしょ？」
気づけば、なんだか睨み合って話してた。
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しんち(プロフ) - のこさん» ありがとうございます。なかなか更新できず・・頑張ります。 (2018年12月8日 22時) (
レス) id: b9b1b5a8d9 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - お久しぶりの更新、嬉しいです！…読めば又切なさが蘇ってきて、ちと辛くもあるのですが… (2018年12月8日 21時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» こちらこそありがとうございます。蛇足な話なのにそんな風にいっていただけると。もう少しなのでご愛顧のほどを。 (2017年4月11日 0時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
嫁(プロフ) - 更新ありがとうございます。切ない恋も人生ですね。簡単にはいかないから人生なのかもと思っています。 (2017年4月8日 16時) (レス) id: cc86b7eb97 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» ありがとうございます。いつか。わかってもらえるとうれしいなぁ。と私も思ってます。同じ気持ちでいていただいてすごくうれしいです。 (2016年6月25日 23時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しんち | 作成日時：2013年11月22日 1時
