21-もどかしい時間*JJ ページ21
何度かアルコールが運ばれる度にバーテンさんに”まだいます・・・”と言われて俺たちは個室から動けなくなってた。
YC「俺・・・先に帰ろうか？」
JJ「なら、俺も帰るよ。」
泣きそうなユチョンを宥めながらジュンスの顔を見る。
俺たちの声は聞こえていなかったらしいその顔は眉間に皺を寄せ、壁に耳をつけている。
JJ「・・・何してんの？」
JS「し！静かに！！」
その様子に思わず俺たちも壁に耳をつける。
”・・・わかったから。
ねぇ、どうしてこんなことばっかり・・・
もう、本当にあんた達ってなんでこんなに手間がかかるのよ！
呪いをかけてやる！刺身を食べる時に限って醤油が切れてろ！バーカ！！！”
俺たちは思わず3人で顔を見合す。
YC「プッ。」
JJ「あっは。」
JS「・・・醤油って。プッ。」
3人「あはははは！！！！」
”バタン”
隣の扉のしまる音がする。
ユチョンが細く個室の扉を開けると沙耶の後姿がまっすく入り口に向かってる。
JS「さっ(むぐっ」
名前を呼ぼうとするジュンスを羽交い絞めにして口を押える。
そのまま沙耶の姿は見えなくなった。
・・・ちきしょう。マジで鍛えてんだな、ジュンスのくせに。
ユチョンと二人がかりで抑え込まなければ走って追いかけてしまいそうだった。
ようやくジュンスが力を抜いたから離れたけど俺たちはジュンスの手を離さなかった。
JS「・・・ごめんね、ヒョン。ユチョン。」
思わず顔を見た。
JS「僕は・・・この夢は、続きを見るのは難しいのかも。」
涙を閉じ込めた哀しい瞳で微笑んだ。
しばらくして、沙耶は戻らないと聞かされて俺たちは店を後にした。
YC「・・・ジュンス。」
帰りのタクシーはものすごく暗い空間だった。
それはライブ中に失敗した日の帰りよりも深い闇。
あぁぁぁ。どんくさ・・いやいや、どんぶり・・じゃなくて、どんよりする。そうそう。それそれ。
ユチョンの方が泣きそうな顔でジュンスと手をつないでユスってる。
どうしたもんか。。
思案にくれていると胸に入れた携帯が小さく震えてメールを知らせた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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しんち(プロフ) - のこさん» ありがとうございます。なかなか更新できず・・頑張ります。 (2018年12月8日 22時) (
レス) id: b9b1b5a8d9 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - お久しぶりの更新、嬉しいです！…読めば又切なさが蘇ってきて、ちと辛くもあるのですが… (2018年12月8日 21時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» こちらこそありがとうございます。蛇足な話なのにそんな風にいっていただけると。もう少しなのでご愛顧のほどを。 (2017年4月11日 0時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
嫁(プロフ) - 更新ありがとうございます。切ない恋も人生ですね。簡単にはいかないから人生なのかもと思っています。 (2017年4月8日 16時) (レス) id: cc86b7eb97 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» ありがとうございます。いつか。わかってもらえるとうれしいなぁ。と私も思ってます。同じ気持ちでいていただいてすごくうれしいです。 (2016年6月25日 23時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しんち | 作成日時：2013年11月22日 1時
