15-二人の話*JS ページ15
突然、間の抜けた携帯の着信音が響く。
♪おーい、いつものアイツから電話だぜぃ。面倒でも話だけは聞いてやりな！
♪おーい、いつもの
プツッ
A「A」
「え？沙耶？一緒にいるよ。代わる。」
沙耶「はい。達也？どうした・・・は？この期に及んで忘れ物ったどういうことだ！」
「お前・・・どんな嫌がらせだ！」
「はぁ、しょうがない。明日の便の手配よろしくね。」
「え・・・明日は最終便しか取れなかったってどういうこと！」
「いいけど。本当に子供達大丈夫？・・・じゃ、よろしく。」
プツッ
二人はまだびったりとくっついて沙耶はこちらを向く気配すらない。
・・・コッチを見て！僕に気づいて！！
沙耶「達也が忘れ物したから持ってきてって。今回はAに頼めないからごめんって。」
A「しょうがない・・・私、これから沖縄だし。お土産いる？」
沙耶「オリオンビールかなぁ」
A「了解。４日後には合流するから。子供達・・・より手のかかるヤツラをよろしくね。」
沙耶「本当に子供達よりそっちに手が掛かりそうだけど私も一日フリーになったから合流まで頑張る。」
A「今日はどうするの？」
沙耶「あの空港のそばにできた○○ホテルに泊まってみる。市場調査。」
A「・・・仕事熱心だね。」
沙耶「あんたに言われたくないわ！」
A「あのホテルのBar、今、ガンさんがお手伝いに行ってるよ。」
沙耶「ホント？じゃ顔出そうかな。」
A「連絡しておくよ？部屋もとってもらうようにお願いしておく。達也支払いで。」
沙耶「あっは。ジュニアスイートぐらいまでにしといてあげて。」
A「了解。」
二人は声を揃えて笑う。
どんな音の中でも彼女の声ならわかる。
こんなに近くにいるのにどうして声もかけられないの？
YC「ジュンス、聞いた？わかったら行くよ。」
JS「えっ？」
僕の耳元で囁いたユチョンに手を引かれる。
まだ遠くで女の子達のざわめきが聞こえる。
僕にだってわかってるさ。
ここで声だしちゃいけないコトくらい。
でも。
顔を上げると沙耶を胸に抱いたスロウは
僕にウインクして小さく手を挙げた。
16-ちゃんと教えてくれないとヒョン、拗ねちゃうよ？*JJ→←14-僕はここにいるのに君は気づかない*JS
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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しんち(プロフ) - のこさん» ありがとうございます。なかなか更新できず・・頑張ります。 (2018年12月8日 22時) (
レス) id: b9b1b5a8d9 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - お久しぶりの更新、嬉しいです！…読めば又切なさが蘇ってきて、ちと辛くもあるのですが… (2018年12月8日 21時) (レス) id: 72bf88ec29 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» こちらこそありがとうございます。蛇足な話なのにそんな風にいっていただけると。もう少しなのでご愛顧のほどを。 (2017年4月11日 0時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
嫁(プロフ) - 更新ありがとうございます。切ない恋も人生ですね。簡単にはいかないから人生なのかもと思っています。 (2017年4月8日 16時) (レス) id: cc86b7eb97 (このIDを非表示/違反報告)
しんち(プロフ) - 嫁さん» ありがとうございます。いつか。わかってもらえるとうれしいなぁ。と私も思ってます。同じ気持ちでいていただいてすごくうれしいです。 (2016年6月25日 23時) (レス) id: c77ad45416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しんち | 作成日時：2013年11月22日 1時
