拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

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諸伏「えっちょ、ゼロ？」

困惑する景光をジト目で見ながら降谷さんは溜め息を吐く。

降谷「まだ怪しい点が残っている、敵かも知れない人物と仲良くするとは…それでよく公安が務まるな」

諸伏「だってさ、二人で秘密にしようって言ったゼロの初恋の話を知ってるんだぞ？信じても問題ないと思うんだけどなぁ」

そうぼやく景光に少し動揺したような様子ながらも降谷さんは反論した。

降谷「い、や……できることなら俺だって信じたいところだが……怪しすぎるだろう」

そう言う降谷さんに少し悩みつつ知っていることを話す。

『えぇ……まだ信じてくれないの？
あっ、これならどう？
降谷さん、前にコナン君と二人きりで降谷さんのRX-7の車内に恋人いるの？って聞かれたことあるよね？』

降谷「確かに聞かれたが……それがどうしたんだ？」

あの時の友達に連れられて見に行った映画、あのストーリーが終わっているならば効果はあるんじゃないかな？
個人的にすっごく印象に残ってるんだけど。

『その時、降谷さんはこう答えたんだよね。
僕の恋人は……この国さ！って。』

それを聞いた瞬間、コナン君と景光が吹き出した。

コナン「……あ、あの時は張り詰めた空気だったからあまり気にしなかったけど、……っあは、それ……」

景光「ふっ、くく……いや、ゼロ……さすがに日本が大好きだからってそれは……ははっ」

笑い転げる二人を睨みつける降谷さんの頬が僅かに赤くなっているのを見て、私も軽く吹き出してしまった。

降谷「分かった、信じるからゆかりさんまで笑うのはやめてくれ……。というかなんでそれをセレクトしたんだ…？」

手で顔を覆ってうつ向いた降谷さんを見て、必死で笑いを堪えながら理由を考える。

『え？いや、一番ネタ…いや、インパクトが強そうだったから？』

そう言うと、少し笑いが落ち着いてきていた二人がさらに笑い始めた。

景光「ふ、ははは！た、たし、かに……インパクトはあるな……くくっ」

それから、二人の笑いが収まるまでにかなり時間がかかって、これじゃない話にすれば良かったかな、なんて後悔をしたりした。

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