拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

第12章〜カミングアウト〜 ページ16

あの男性は、しばらくしてから来た救急車に運ばれていったが、やはり死んでいたし、死因となった毒も種類の判別ができなかったらしい。

まぁ当然の結果だろう。むしろ神話生物の毒のサンプルなんてあったら驚きだ。

それから数日間は警察(公安含む)たちは事件の捜査で忙しかったようだがある日、コナン君と安室さん、緑川さんがうちのカフェへと来店した。

『いらっしゃい。今日はお客様として……じゃ、ないんでしょ？』

溜め息を吐きつつそう言うと、コナン君に当たり前でしょ。と言われる。

ちょうど客もいないことだし、と看板をclosedにして閉店のお知らせの紙を書いて扉に貼り付けた。

この喫茶店は採光の窓は天井にあるためブラインドを下ろしてしまえば外からは中の様子は見えない。

『……これでよし、と。さて、こうしてしっかり関わっちゃった訳だし、私が話せる限りの事は話してあげるよ。』

コナン「…じゃあ、単刀直入に聞くよ。お姉さんは何者なの？」

『何者っ…て、ずいぶんと怖いこと聞くね。本当にコナン君小学生なの？』

からかい半分でそんな事を言うと、分かりやすく体を強ばらせた。

『でも本当、いいよねその頭脳。羨ましい。私はわりと平凡な頭だから』

どうせこれから話すのだけれど、少しでも安心してもらうためにそんなことを言う。
ちなみに私はINTとEDUそれぞれ15と14……あ、いや。平均よりちょっと頭いいかな？くらいだし。

コナン「あはは……って、はぐらかさないでよ。」

流されかけてこちらを睨み付けるコナン君に笑いが込み上げてきたのを必死に抑えて私はこう答えた。

『ふふっ……ごめんごめん。そうだなぁ、私の正体を話すなら、非科学的な話になるかなぁ。
それを、信じてくれるなら。それと、誰にも言わないことを誓ってくれるなら話すよ。』

そう言うと、三人とも頷いてくれたので私も彼らを信じて話すことにした。

『質問があったら聞いてくれていいからね。まず私。私は、そうだなぁ……色んな邪神様と仲が良くて、魔術の扱いに長けた強メンタル(リアルは神話的事象に関してのみ)なただの平凡な人(魔術師)だよ』

安室「邪神とか魔術とかが出ている時点で平凡な人じゃないのでは？」

『それは突っ込んじゃダメな話だから！……ごめん、続けるね。それから、実は私、元警察なの。』

それを聞くと、3人ともが大きく目を見開いた。

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