拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

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『…なんで皆、そんなに悲しそうなの？』

コナン「詩織お姉さんはそのせいで、たくさん辛い思いとかしたんじゃないかなって思って…」

『え…なんで？あれ、私そんなこと言ったっけ？』

コナン「え、ううん…」

『…うん、まぁ確かに死にかけるような怪我もしたし、何回も精神病院に入院したりしたけど、新しい友達も出来たし、仲間や協力の大切さもたくさん学べたし、人の嘘とかも見抜くのも得意になったから悪いことばっかでもないかなって』

萩原「…詩織ちゃんってめっちゃポジティブだよね。俺、すごいと思う。」

『絶対思ってないでしょ、顔が真顔だよ』

松田「ポジティブっつーか…正直言えば怖いな」

『さすがにそれは酷くない？まぁ、何事も慣れだよ、慣れ。』

前世の方が酷すぎて、今がわりと平穏に感じるくらいだし。

緑川「…いや、でも本当にすごいよな。俺なんて、いまだにあの化け物が夢に出てくるくらいで、全然立ち直れてないよ」

『あっ、そうだった。
…緑川さんがさっき言ってた化け物を見たのって、廃ビルの屋上で、長い黒髪で緑の目の男の人と一緒の時じゃなかった？』

緑川「……なんで知ってるんだ？」

『……ごめんなさい、その時あの子に指示してあなたたちの目の前に現れたのは私です。
ほんっとうにごめんなさい！！』

この際だから謝ってしまおうと思い、がばっと頭を下げる。

緑川「え？でもこの前違うって……」

戸惑う緑川さんに、本当のことも交えつつ弁解する。

『……見た目が全然違ったから分からなかった…。
別に悪意はなくて、眠れなくて散歩してたら、拳銃を自分に向けてる人がいたから、止めようと思ったんだけど……。』

緑川「そ、そうなのか……俺はてっきりヤツらからの刺客かと思ってた…」

安室「ヒ……唯？自 殺しようとしてたってどういうことですか？」

私の発言を聞いて、安室さんが緑川さんに詰め寄る。
そして、そのまま松田と萩原、伊達さんにも囲まれていた。

…あれ、安室さん、赤井さんから聞いてないのかな？

こちらを見て、助けを求めるような視線を寄越す緑川さんにメモを出して「グッドラック！」と書き、それを見せてから安室さんに声をかける。

『安室さん、コナン君の分も込みで代金はここに置いておきますね。』

安室「分かりました、またお越しくださいね！それと、重要な情報提供、ありがとうございました。」

『いえいえ。』

そう言って、私はコナン君を連れて喫茶ポアロを後にした。

・→←第9章〜こちら側〜

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