拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

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この頭の良い安室さんを出し抜くのも、ニアにこんな暴言を吐いて生き残るのも、どちらも難しいことだ。

……ニアの話に関しては完全にニアの自業自得でもあるし最近この邪神が優しいからって本質を忘れていた私のせいでもあるが。

そんな風に頭を回していると、どことなく傷ついたかのような雰囲気で放心していたニアが頭を振って立ち上がった。

ニア「……うふふ、私も悪いかも知れませんが、なかなかに酷いですねぇ。
まぁそこまで言われては仕方がない。退散するとしましょうか」

そう言ってうやうやしく一礼すると、彼女はふっと姿を消した。

萩原「えっ….き、消えた！？」

あわあわとしている萩原を見つつ、私も少し呆けていた。
あんなに簡単に引き下がるなんて、ニアらしくもない。……一旦やめよう、ニアのことを考えているとイライラしてくる。

当初の予定通り乃亜さんに付き添いを頼もうと自分の鞄を漁っていると、軽く肩を叩かれる。

安室「詩織さん、先程のことについてお話を聞きたいんですが……」

『あなたには関係の無い話です。それと、友人たちを置いて早死にしたくなければ無闇な詮索は止めることをお勧めしますよ』

そう伝えてから乃亜さんに猟犬に狙われていて、護衛を頼みたいので今から来れないか、といった旨のLINEを送ると、案外早く既読がついて、問題ない、と返ってきた。

『はぁあ……』

まさか、今の今まで否定してはいたけれど、仮にも邪神を友人だと思ってしまうだなんて自分の正気を疑う。

これで自覚をしたが、ニアだけじゃない。乃亜さんも、シュブ様も、クトゥルフさんも、それからハスターさんみたいな関わりが深い他の邪神さんたちも。

まぁ、正直リアル含めると神話技能99だし、一度SAN値が0になったこともある時点で私に正気なんてモノはほぼ無いのかも知れないが。

皆は先程の事象に動揺しているのか、はたまた私のイライラが滲み出てでもいるのか全く私に話しかけては来ない。それになぜか誰も何も喋らず、とても静かだった。

第11章〜時空の守護者〜→←・

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