拝啓邪神様方、人前で変なことを口走るのはやめてください！！【名探偵コナン】

第13章〜ニャル様との仲直り〜 ページ23

いつものように、仕事をしていたある日。

あの日以降うちのカフェの常連さんとなった景光とコナン君と一緒に楽しく談笑していると、見覚えのある顔がやってきた。

『ステラ…と、…あれ。珍しいですね。』

なぜ名前を言わなかったかと言うと、私はこの神の名前は知っていても、人間姿の時の名前は知らないからである。

ステラ「こんにちは、詩織さん！
えっと、今日はこの方、えっと……」

千夜「黒森千夜ね、ステラちゃん。
こんにちは、詩織。」

黒森千夜…か。
千匹の仔を孕みし森の黒山羊から取ったのかな。

ステラ「そうでした！千夜様に詩織さんにご用事があるって、言われたノ。
だから、案内してきたよ！」

誉めて！と言わんばかりにキラキラと目を輝かせるステラに、お礼を言って頭を撫でてあげると、嬉しそうに目を細めた。

それを、コナン君が驚いたように見ているのに気が付き、声をかける。

『どうしたの、コナン君』

コナン「いや、まさか詩織さんがステラお姉さんと知り合いだとは思わなくて…」

その声を聞いて、ステラもそちらへと顔を向ける。

ステラ「あ、コナン君、こんにちは！珍しいね、今日は蘭ちゃんたち一緒じゃないノ？」

そう言いつつきょとんとするステラを見て、ある程度事情を察したので取り合えず千夜さんを席に案内する。

『それで、シュブ様…いえ、千夜さん、何の御用ですか？』

そう問いかけると、彼女は少し視線を泳がせた後、小さく溜め息を吐いて覚悟を決めたように顔を上げ、口を開いた。

千夜「あのね、詩織。嫌かも知れないのは承知なんだけど、ニアちゃんと仲直りしてあげて欲しいの。」

『え……いや、あの…何でですか？』

それを聞いて、思わずこんな風に返答してしまうのも、無理はないだろう。
だって、ニアに……あの、ニャルラトホテプと呼ばれる神であるモノに仲直りを持ちかけたって素直に承諾してくれる訳がないのだから。

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