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8章〜旧支配者の大祭司と名状しがたきものと狂気産む黒の山羊〜 ページ44

やよいたちが私の護衛として働き出してしばらく経った頃。

久々に喫茶ポアロに来ていると、また安室さんを除く警察学校組の4人が来た。

松田「よぉ、詩織」

『あ、うん。久し振り。みんなも…』

萩原「えっ…雰囲気暗っ!?」

安室「今日ここに来たときからずっとなんです…」

緑川「ど、どうしたんだ?元気ないけど…」

『いや…気にしないで、嫌な予感がしててテンション上がらないだけだから』

そう、なんの予兆だか知らないが、昨日厄介な奴を連れた狂信者と出会ったのだ。

…黒い仔山羊。クトゥルフ神話を知っている方及びシュブさんの信者ならご存知だろう。

やよいと千秋とステラの活躍でなんとか倒したものの、あんなやつがいるなんて嫌な予感しかしない。

そんな時だった。

コロコロ…と誰からの方でもなく、私の頭上からダイスの音がする。

…うわぁ…シークレットダイスとか怖すぎでしょ…。

…そんな風に思っていると、扉が開く音が。

そちらに目をやると、…コナン君と、見覚えは無いがよく知った雰囲気の暗い緑の髪をした女性がいた。

そして、その人は。こちらに目をやるなり、その眠たげな目を輝かせて近付いてきた。

女性「詩織…?君、詩織だよね…?」

『あぁ……さっきのダイス、これか…。
ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん(訳:死せるクトゥルフ、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり)…であるはずの方が何してらっしゃるんですか?』

周りの人には分からないよう、わざわざ面倒なこちらの言葉で伝える。
…なんで知ってるかは、察してください。

クトゥルフ「わあ…さすが詩織、完璧に覚えてる。やっぱり私の信者」

『違います、なんなんですかあなたたち、揃いも揃って。
最近の邪神様方のブームは私なんですか?』

クトゥルフ「え、ニャルさんとかも狙ってるの…?困ったなぁ。
…あ、まさか。ハスターとかには狙われてないよね?」

警察学校組+コナン「「???」」

困惑している6人を見て、あ…まずいと思いながら、慌てて誤魔化す。

『…あぁ、うん。ごめん、ちょっとこの人とは色々な因縁があって』

コナン「へ、へ〜…そうなんだぁ」

コナン君、そんなにドン引きしないで。私だってこの人と会いたかった訳じゃないんだよ。
…というか、このままだとこの町、邪神&犯罪都市になっちゃうのでは?
クトゥルフさんでこの町にいる邪神、3柱目だよ?おかしくない?

・→←ボディーガードたちの履歴書 その2



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作者名:雪白 紺 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/YukishiroKon/  
作成日時:2019年7月23日 19時

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